WORST(14)

WORST(ワースト) 14 (少年チャンピオン・コミックス)

WORST(ワースト) 14 (少年チャンピオン・コミックス)

もうワーストも14巻か。まだまだ序章のような気もするけど、もう花も2年生だもんなぁ。


相変わらず北関東出身として「アリアリ」なヤンキーマンガです。
SFでも、未知のギミックが多いわけでもないんだけど、王道として、素直にいい話だと思います。若干、素養(主義主張の表現方法として喧嘩を是とするか否か)は問われますが。

前巻では後輩もがんばったりと世代交代を意識させる展開でしたが、今巻でも、世代を意識させる出来事がおきました。
ああ、嗚呼、ネタバレになるのであれですが、
読んだこと無いんだけどタイトルと大まかな構成だけ知っている 「残酷な神が支配するby萩尾 望都」を彷彿とさせます。
ストリーテラーとして高橋氏が「この落とし前」をどうつけるのか、気になります。彼をああしたからには、キッチリ「布石」として役立たせるのだよなぁと、必要以上にすごんだりして(誰に?)、勝手に期待しますが、多分、キッチリいい仕事をしてくれると期待しています。

鋼の錬金術師」でも述べましたが、
『話がキッチリできているから過剰な演出ができる、という本来「物語全般の製作の上で必須のこと」でありつつ、マンガという「短い時間で製作し、定期的に発行しなければならないメディア」では、なかなか実現できないことをきっちりやっているのだと思います。』

という構造の元「そうしているんだ」と思えます。
というか、そうであって欲しい。
多分そうだ。多分。いや…絶対。

仮にこの展開を「セニドクロ…*1」のころから考えていたんだとすれば、やっぱスゲーわ、高橋氏。(ちょいネタバレですが、コレがわかる人は、既に14巻で起きていることはご存知でしょうし)

という哀悼の意を表しつつ、相変わらずオススメであり、今後にも期待。

楽しみに次巻を待ちます。

*1:

その後のクローズ (少年チャンピオン・コミックス)

その後のクローズ (少年チャンピオン・コミックス)

 収録