水斬の剣

最近一押しの一人。鈴木英治氏のシリーズを古本屋でGET。
とか言いつつ、書きだめ原稿ですが…。週刊マンガの感想(巻頭さん)は追々…。


作家として一押し、超オススメのはずだったんだけど、今までの鈴木氏の作品に比べ「食いつきの部分」というか序盤でのキャラの魅力描写が少ないように感じます。いわゆる、ミステリー風な「主人公は普通だけど、事件は異常」という普通にミステリーな展開。なんだか「チャンバラのミステリーのバランスが絶妙で鈴木氏大好き!!」といった手前、そして買った手前「ミステリー重視でも読み終えないとな」という気持ちで序盤は読んでました。鈴木氏の作品で「そんな気」になったのは初めて。

しかし、中盤、後半からは話が急展開。
(でも、やっぱチャンバラ好きとして、ちょいと「剣戟」シーンが少なかったのが残念)

最終的に剣戟はあったものの、収束の仕方はやっぱり「ミステリー>剣戟(殺陣)」な感じでミステリーよりもチャンバラが好きな私としては残念でしたが、まぁチャンバラミステリーとしては、このバランスも「あり」なのかなぁと思いました。
でも、このシリーズの続きを買うよりは、ほかの鈴木氏の作品を読もうと思います。ちと食指が伸びず、買わずにいた「親子十手」に手を出そうかと思います。あ、いや、その前に「魔術師エベネザムと不肖の弟子」を読み始めました。キャラ紹介のページはそれなりにいい感じだけど、読み始めると冒頭は「ライ麦畑…」っぽい、青臭い一人称なんだけど、どうなるかなぁ…。

では、この辺で…