海軍工員記
- 作者: 森岡諦善
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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私のミニブーム「太平洋戦争を様々な視点で読んでみる」。今回は海軍の工場で働いていたお坊さんのお話。
今回のコレは、戦地ではなく、軍事工場(筆者は「修理のための技術者」)ということで殺したりってのはなくて、避難したり生活が大変だったり、という感じ。
今作もほかのものと(というか歴史)同様、だんだん日本が迷走、困窮していくさまが見て取れました。
一番「ダメだなぁ」と思ったのは、生活インフラの整備ナシにとにかく人を増やしトイレが糞の山となり、たって用を足すとか、あふれてくるから高下駄を作ったという件。戦争というと「生死(攻撃+食事)の悲惨さ」がクローズアップされがちですが、こういう笑うに笑えない「生活としての異常さ」も起きていたんだなぁと驚きます。
重ねて「学徒」を大量配属したため、低スキル小業務で困ったという話もあり、どっかで聞いた話だなとかw。