皇国の守護者(3)
- 作者: 伊藤悠,佐藤大輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (189件) を見る
なんか、平積みになって発見するタイミングを逸したため、手に入るのが遅れましたがようやく読了。
この「皇国の守護者」と「八福神」における「戦場での過酷な心理+状況描写」によって、私の「太平洋戦争について一般兵士の視点・感想はどうだったのか?」を知るため読書がスタートしたのですが、相変わらずその辺も含めてそうとう大変そうな彼らです。
常勝将軍や無敵部隊も痛快で良いんですが、こういうお話(撤退戦)は、少年誌メインの私にとってレアだし、リアリティがあるので、かなり「この世界」入り込みます。作戦にしても、その作戦を実行に移すあたりも、リスクがあちこちにあったりして、緊張感もあるし、とにかく「リスク」と日々戦うリーマン心に「毎度のことながら」HITです。
(まぁーでも、自分のシゴトの場合は人が死んだり国が傾いたりはしないんですが)
で、今回「おや」と思ったのは、敵軍将校の「金髪の孺子@銀河英雄伝説」の出自的なエピソード。時代の流れか、演出強化か、本人が「衆道」で財を成す、という展開。
個々のキャラを深く描くのはヨイ作品の常ですが、この中身は今風といえば今風なのかな。まぁ衆道自体は昔からあったことですが、他作品も含め、ソレをわざわざ描くようになったのはBLの影響か、世が普通の「苦境」では満足しなくなったからか。
まぁそれはさておき、話が進むに従い、状況は悪化、改善、悪化と二転三転するのはドキドキします。
早く次が読みたいな。ということでオススメです。(でも、原作には手を出すまい…余計はまりそう…)