デトロイト・メタル・シティ(2)

１巻を読んだ際に、これは音楽版エリートヤンキー三郎である、的なことを申しましたが…

やっぱり、「音楽版エリートヤンキー三郎」（本人の意図とはうらはらに、周囲に勘違いされつつ、結果的に周囲の期待する流れになる）的なカテゴリ分けでよいと思うのですが、やっぱ細かく言うと違う、と思いました（当たり前か）

その背景となるのが「三郎」が「三郎自身の考え方や行動に一貫性がある」のに対し「根岸君」は「主張（バンドしたくない！）と迷い（でも気になる）が混在している」という点（というか、三郎とその周辺キャラが馬鹿すぎるのかｗ三郎の方は「本人自覚ナシ」というところがツボでもあるので）。

そして、アウトプットが金儲け（大失敗）かケンカ（腕っ節）という比較的シンプルなオチが多い「三郎」に対して、「根岸君」の方は「音楽ネタ」や「コンプレックスネタ」などを背景にした「罵倒（そして信者によるリスペクト）」というアウトプットなのでバリエーションも様々。

ホントにD.M.C信者や周囲の超好意的解釈（誤解）が素晴らしい。ナイス信者!!

１巻を読んだときは「まぁまぁ」と思ってましたが、２巻読んだらすっかりはまりました。面白いです。個人的には２巻の中ではシド・ヴィシャスネタが面白かったです。

てなことで、オススメ。