百鬼夜行抄(15)

百鬼夜行抄(15) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄(15) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

しゃばけ*1」シリーズの元ネタといわれがちな今作の最新刊。
奇しくも似たタイミングで閲読。しかし…


やっぱこっちの方が「複雑」ですよ。そして同時に「ああ」と膝を打つ感じが強い。「深い」「厚い」といったら簡単に言いすぎかもしれないけど、「超過保護な若旦那」よりは「一応人並みの生活をしている主人公達」かつ「まったく他人の話にあとから介入」って方法が取れる今作の方が、作品としての「歴史=登場人物の多さ」もあるし、いろいろ描きやすいかなぁと。

それに主人公(律&若旦那)の立ち位置もちょいと違う感じ。
若旦那は安楽椅子探偵(手先(妖怪)を使って推理)でしたが、律は明智小五郎というか「全部なんとなく把握していておいしいところで登場」みたいな感じ?(まぁ、それなりにトラブルに巻き込まれてるけど)


そして、やっぱ「しゃばけ(シリーズ)は小説ならではの」「百鬼夜行抄はマンガならではの」表現方法を駆使しているなぁと思いましたよ。
今巻の、あの「二重人格?」のハナシも「クビに赤い糸」のハナシも、小説で下手な人がやったら結構ウザイと思うんだよね。でもマンガだから「視覚的に怖い(そういや1発目のも、あの市民講座の幽霊?怖かったな)」ってのを伝えられるんだと。
しかし同様に、しゃばけの方も「佐助のハナシ」も、マンガだとちょっとあれだし、そういう意味で、それぞれ自分の得意分野でがんばっているのではないかと思うのです。


そんな比較はさておき、今作も「読む前に気持ちを引き締めて」読みました。そしたら、今までのパターンの学習効果+「しゃばけ」シリーズと比較せねば、というキモチもあり、比較的「1回でわかる」感じでした(あとポイントは1日で1巻丸ごと読まないことw)。

ドラマ化*2も楽しみだなぁ。

……?

って、もうやてったんだw 見てないわ。見なきゃ。
でも、律、ちょっと濃いね…。眉とか…。予告編見たけど「普通にホラー」な感じ…。オグロもオジロも出なさそう…。うむむ、やな予感…。
最近映画もテレビもダメな「マンガへの頼り方」が多いしなぁ…。自分の好きな作品の「他メディア化」はやはり…(以下ry)


蛇足
楽天だと
[rakuten:chuoshoten:10008592:detail]
ボーイズラブになってるよw

*1:

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

*2:ドラマの公式サイト→ http://www.ntv.co.jp/oni/