極楽安兵衛剣酔記

極楽安兵衛剣酔記 (徳間文庫)

極楽安兵衛剣酔記 (徳間文庫)

自分が呑み助で剣豪小説好き、そして「剣戟シーン」が安心できる鳥羽氏、ということで購入。


しかしなんですなぁ、「高校球児」が自分より年上だとずっと思ってましたが、最早「その倍くらい」の年齢になってしまいましたが、この「飲み屋の女将といい感じで、用心棒的なことをして居候している」主人公安兵衛も28で年下なんだよなぁ…。

まぁ、ソレはさておき、今作、良くも悪くも「普通」。
強いて言うと「剣戟は相変わらずいい感じ(数はあまり多くないように思いましたが)」で、シナリオは「ミステリーというよりは普通の時代劇」的なストレートさ(=ちょいと物足りないといえば物足りない。でも適度に人情とか風俗描写とかなんだとかはアリ)。安心して読めるという意味で「普通」でした。


あとは登場人物たちに惚れるかどうかってとこで、とりあえず「聞き込みに酒をもって歩く主人公」には共感(私も「休日は朝からお酒派」なので←そんな「派」があるかは不明ですが)。
そのほかの登場人物たちは「まだ普通」な感じ。

続刊も出ておりますので買ってみようと思いました。


奇想天外なシナリオに期待する人にはオススメしませんが、良質な「はずれじゃない時代小説」を好まれる方にはオススメ。