暁!!男塾ー青年よ大死を抱けー(16)
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うーん、なんというか、オールドファンである自分にはなんか違和感が…
今までも「荒唐無稽」ではあったのですが、なんだか今回のバトルは微妙に「無茶」と「筋」のバランスが悪かったり、「もうナニがなんだか」ってところもあったり、違和感を感じました。
あくまで私見ですが、これは過去の男塾が「チャンバラ」「時代小説」「格闘技(を含むゲーム)」「スポーツ」などという「肉体を駆使すること」のフォーマット(イメージ的な土台)があった上に拡大・パロディとして構築されていたものが、ファンタジー的なもの(肉体ではなく魔法的なもの)も含めてきているからなのかなぁ=「フォーマット」の「範囲が広くなってきた」ことが原因かと。
大ボスの技は、民明書房のおっちゃんも「見た事ない」って言ってるし、「知っているのか雷電?」的なパターンから外れてるしw
でも、一方でその「お約束の元ネタのひとつ」でもある「時代小説」でも荒山徹氏のような作品も出ているんだよなぁ。
「堕落した」などと批判するのは簡単ですが、常にエクストリームな作品に仕上げるために、様々な要素を加えて進化していくのは、作品として必然だと思うので、これは「読者側」の度量が試されているのかなぁと解釈します。
なんたって宮下先生ですから「笑えよ!泣けよ!お前ら!(熱意)」というあふれるサービス精神か、「これが宮下流ハリーポッターじゃわい!!(アレンジ)」というマッチョなファンタジー提案、あるいは「イマドキはこんなもんだろ(適当)」という良い意味での潔さで描いているような気もするのでw
宇宙空間から「自力」で帰ってくる江田島塾長がいる作品ですから、ソレ考えたら、今回の展開もそんなに驚くことじゃないかw
てなことで支持しつつ静観。