間に合った兵器

戦局を左右するのは「兵器そのもの」というよりは、その前提として、発注・活用する側のイノベーション意識だ、というのは強く納得。


結局「使う側の意識」「先見性」なのだよな。

先日読んだ「間に合わなかった兵器*1」と感想の点において大差は無いのですが、今回は「成功例」をベースにした紹介ですので、前作よりもわかりやすい印象がありました。

また「ペニシリン」を紹介されているあたりは「戦時中の細部」を知らない我々には思いつかない「兵器」ですが、お話を伺うに、確かにソレも大事な観点だ、と思いました。

また「上陸用舟艇」も、「戦争・兵器」という観点で考えると地味だけど、頭の中で「上陸戦」を想像してみると、かなり有効だよなぁ、と思ったり。

あとイギリスの戦闘機のハリケーン。ボディは「布」と「木材」も使っているのですよ。ぼんやりとしたシロウト考えだと「しょぼい!」と思うんだけど、それでも生産性+現場で破損した際の修復方法などは簡便で「現場では重宝」というのも納得。



そして、読んでいる最中、やはり前回同様「カイシャでのこと(シゴトの方策の方向性)」を思い出したり、
ガンダムのゲーム、「連邦VSジオン(MSのコストの概念…勝つには「性能」も「量」も大事)」、
ガンダムそのものの「MS開発(ミノフスキー粒子による視認戦を想定した兵器開発をジオンが早い時期から行ったこと)」、
マンガ週刊誌の「エロマンガの必然(ニーズ・訴求力の高いコンテンツを「素晴らしいストーリーものに比べ比較的容易に?」作れる?)」

などなど


「コスト=生産量」「(先見性のある)施策の方向性」


イノベーション(というか、それを示唆・指示する人の先見性)、大事だなあ。


蛇足:そう考えると、ガンダムの大気圏突破能力とかって、通常のMS戦においては相当なオーバースペックで、そんなもんまで付けさせようとするからジオンより遅れちゃうんだよ! グフとかドムの方がとても理にかなってて、ジオン、イノベーションすげぇ、とか思います。(まぁ、それだから我々がはまったんだろうけど)
まぁいちヒーローとしては「性能の優位性」を見せるために必要なんだとは思うけどw