匂い袋の宵

ちょいと前(つーかDSを買うときに行列しながら読んでたんだよなw)に初作を読んだ鈴木英治氏の「口入屋用心棒シリーズ」。凄腕だけど、なぜか木刀を手にして真剣を手にしない直之進。イワクアリな彼ですが、追い求める「逃げた嫁」もイワクアリ。


マルチにキャラが展開するのはワクワクします。前作では登場しなかった「嫁」も登場。さらに殺し屋も絡み、口入屋とその娘達、同心、仲間の浪人も絡み、キャラがみんな立っててなかなか。

「ミステリー」「サスペンス」とか「チャンバラモノ」として見た時のお話としては正直地味なのですが、キャラが立ってる+思わず同情してしまうキャラの関係も気になり(つーか切なさもあり)、ぐいぐい読んじゃう!


面白いです。ハードな剣戟を期待される方には物足りないかもしれませんが、人情話というか、人間の性みたいなところに興味がそそられる齢になったと自覚されている方にはオススメ。


で、この作品、実は連続で買って、一気に4作目まで読んだのですが、コレ、映画化してもいいのではないかと思いますよ。それほどにジェットコースターな感じもするし。


時代小説がお好きな方には今さらだと思いますが(2005年刊行だし)、オススメ。