G1クライマックス2007決勝観戦

プロレス/格闘技 カクトウログさんと、嫁と、カクトウログさんつながりの知人と観戦。
年に1,2回しか新日の試合を観戦しない素人な私的には、まぁまぁ、って感じでしょうか? まぁまぁだった背景はひいきの選手が決勝に残っていない、ということなのですが…。選手への思い入れは大事だな、と思った次第。結論としてもっと拡大するには、もっと選手はTVを含めた媒体に出るべき、ということか? それはさておき、感想。


[1]平澤光秀 vs 内藤哲也

ヤングライオン同士のベーシックな試合展開(ある意味地味とも)。
試合運びは平澤優勢で進むものの、会場の声援は内藤へ。判官びいきか?w
最終的には内藤の勝利。

まぁ緒戦だしこんなもんか、という素人目に満足も不満もない試合。



[2]=CTUファイナル・カウントダウン スペシャ6人タッグマッチ=
田口隆祐エル・サムライ裕次郎 vs 獣神サンダー・ライガー&外道&邪道

どうにも田口は「しょっぱいやつ」という印象が強いのですが、現在ジュニアのチャンピオンらしく(いわれてみればカクトウログさんで見た気もする)、前よりはいい展開をしていました。しかし、試合巧者のCTU組がやや優勢。CTU組が主導権を握りつつ、要所要所で反撃、という拮抗状態。3VS3ならではの多面展開も試合を盛り上げました。

なんだかセコンドについた人と小競り合いが合ったんだけどよくわからん。

で、最後は田口が外道を抑えて勝利。

ライガーが邪道たちにやられてたけど、経緯がわからず唖然。
こういうシーンを楽しむためにも情報収集は必要ですな…。



[3]=G1 CLIMAX 決勝トーナメント=
棚橋弘至 vs 真壁刀義

最近活躍が目覚しいらしい真壁(伝聞)。この目で試合を見てやるぞ!と思った本日なのですが、これがまた面白い。
棚橋の膝を執拗に狙って攻撃。昔の金曜夜8時に見ていた「新日黄金時代の悪役」っぽい執拗ぶり(あ、でもアパッチの試合でもこういうのあったな…そんときは逆にワンパターンに感じたけど、今回はシングルだったからかな?真壁が様々な方法で攻撃していたからかな?)。最近新日の中の選手でこういうワルモノってあんまり見ないよな、なんて思いながら真壁を応援(決勝が永田さんVS棚橋でも、棚橋VS中邑でも、個人的には「別に…」な感じだったので)。

で、ワルモノぶりばかりが目立つかというと、そうでもなく、様々な技も持ってて、それもまた面白い。前から真壁の試合は見ているはずなんだけど、今日はじめてそう感じるということは、一皮むけたということか? それとも単に私が先日の永田戦の高評価を様々聞いて興味を持っただけか(昔は矢野と区別がついてなかったし・汗)?
いずれにせよ、面白かったです。
チェーンの使い方とか、普通に考えたら「竹中半兵衛戦国BASARA2」的に、というか(すいません、単に自分がお金稼ぎに使いやすくて気に入っているので使いましたw)、インリン様的に「鞭」として使えばいいのに、こぶしに巻きつけたり、腕に巻きつけたり、あくまで「道具」ではなく「技(の補強)」として活用している様も良かったです(でも「その技でダウンした棚橋をフォールしたとき」に、レフリーにカウントを取ってもらえなかったけどw)。

最後こそ棚橋に持っていかれましたが、かなり良い試合だと思いました。個人的には、先日すごかったという「永田VS真壁」でG1決勝を見たかったのですが、残念ながら見れませんでした。もちっと真壁の試合見たいな。




[4]=G1 CLIMAX 決勝トーナメント=
永田裕志 vs 中邑真輔

個人的に今日の優勝は永田さん、と思っていたので個人的には消化試合だと思ってみてましたが、なかなか中邑が健闘。
ビンタの応酬、エルボーの応酬など、さまざま永田さんを前に意地を張ります。
が、結局キラー永田(というか白目永田)出現で、張られて蹴られて投げられて腕折られて、と善戦むなしく押されて展開。
スリーパーで攻めるも、永田に狸寝入りされて、反撃を食らい、腕をはずされて?ドクターストップ。
でもがんばった!中邑! 肉体改造後の中邑は好きです。



[5]金本浩二タイガーマスク vs 稔&ミラノコレクションA.T.

観客を巻き込む展開もあり、今までの試合とはまた違った空気で楽しかったです。

で、先ほどのライガー達の試合もそうだったのですが、ロープに振った後の選手同士の動きが、様々進化しているなぁ、と思いました。
よくプロレスの「ドラマ性(悪く言うと八百長的にも取れる展開)」に疑問を持つ人の言葉として「ロープに振られてわざわざ敵の技を食らいに戻って来るのは変」というのがありますが、この試合では「そういう「変」とかなんだとかじゃなくて、それもその後の攻撃のための「流れ」である」ということが成り立つ位の「ロープに振られて帰ってきた後の展開」が様々あり感心しました。
それこそ昔は「そういうハナシ」があると「まぁ、そういう部分もあるけど、でも彼らは本当は強いんだ」なんてハナシになりますが、現在の「ロープに振る・振られる・戻ってくる」というのは「攻撃のための準備動作だ」と声を大に主張できるレベルだなぁ、と思いました。

こういう進化を見せ付けられると、やっぱプロレスってすげえなぁ、面白いなぁ、と思います。



[6]長州力越中詩郎 vs 天山広吉矢野通

ケンドーコバヤシ効果か、越中への声援が目立った試合。

それぞれ自分のキャラを十二分に発揮したものの、そうなったらやはりベテラン勢は強い。越中は当然の尻攻撃に加え、モンゴリアンチョップも繰り出し、会場を沸かせます。長州は長州で当然ラリアート。さらにトップロープからのブレーンバスターまで! 天山も頭突き、モンゴリアンチョップなどを繰り出し、矢野も自前の椅子(持ち込みでハンドメイド?w)で攻撃しますが、ベテランにあしらわれて、最後は矢野に逃げられた?天山がベテラン二人にぼこぼこにされて終了。
でも面白かったな。



[7]中西学飯塚高史山本尚史 vs 蝶野正洋ジャイアント・バーナード&曙

相手、地味だね、という印象がぬぐいきれないこの試合。
ひたすら蝶野チームの「肉体的質量」に押され気味な正規軍。
山本もがんばるけど、相手は曙だからね…。

で、ただ力押しだけかというとそうでもなくて、一生懸命「連携技」も繰り出し、それなりに「魅せよう」とします。でも、やはり「曙」がちょいと遅れ気味。それはそれで(保護者的な上の目線から)「ほほえましい」感じ。
カクトウログさんは「あれはちょっと…」とあきれておりましたが、私は面白いと思いましたよ。コメディーとしての面を評価してってのもあるけど…。
でも、確かにグダグダだったw
攻撃するにしても、受けるにしても曙のテンポがずれて、微妙なんだよなw



[8]=G1 CLIMAX 2007 決勝戦IMAX 2007 決勝戦
棚橋弘至 vs 永田裕志

棚橋VS中邑か、真壁VS永田か、と思っておりましたがどちらでもない「棚橋VS永田」の決勝戦
序盤は地味で正直眠かったです。でも双方真面目に勝ちに行ってるからなんだよな、と自分を説得して注意を払って見る。
しかし、張りあい、投げあいが始まるとさすがに「オモシレー!」となり集中。

で、個人的には永田さんの勝利だと思ってたし(個人的に永田さんの蹴りは、橋本の蹴りと印象が重なり「アレが出たらもう勝つわ」と勝手に思っちゃうのです)、ココロのそこで「がんばってるじゃん、棚橋」なんて、永田勝利のシナリオを想像していたのですが、ドラスクで流れが変わりました。

それまで永田さんも(中邑の試合も含め)、「蹴りすぎるとドラスクでやり返される」なんて「コーラを飲んだらゲップが出るくらい確実」なので、その辺りの配慮として、背面も織り交ぜて蹴っていたと思うのですが、ここで棚橋の胸板めがけて蹴ったら、案の定ドラスク…。
棚橋も、そのまま連発…。ああ、まずい、まずい、試合後半でドラスク連発するやつは勝つやつだ!(あと、四の字)なんて思ってたら何度も投げられ、棚橋勝利。


こういう「一観客の予想を裏切ること」も試合の醍醐味のひとつと思いつつ、なんだか残念な気持ちで会場を後にしました。


以前の試合観戦に比べ、感情移入できる(あるいは断然応援する選手がいる)G1の決勝戦ではなかったのですが(私の視野が狭いだけかもしれませんが)まぁ、でも面白い試合の多い一日でした。