捏造の世界史

捏造の世界史 (祥伝社黄金文庫)

捏造の世界史 (祥伝社黄金文庫)

偽史にも異説にもなれなかったホラ話=捏造のオハナシ。世界史の近現代にあまり詳しくない私でしたが、捏造の「発生→調査→ばれる」の過程が面白かったです。


当たり前なんだけど、「真相を知りたい人」「真相を知らせることで稼ぎたい人」のチームプレイで捏造は出来上がるんだよな。

ネタは「切り裂きジャックの日記」「ヒトラーの副官の生存説」「ケネディ暗殺の真犯人」「悪魔が住む家の真相」「億万長者の謎の遺言」とがぜん興味のあるネタもあれば、なじみの無いネタもありつつ、「捏造される」だけあって、背景を聞くにどれも興味深いネタ。

読み進めると「さもありなん」って感じのショボイ背景やお粗末な仕掛けが出てくるんだけど、やっぱネタとして魅力的だから、ついつい読んでしまうのです。まぁ東スポの見出しの様なものか。

面白かったです。オススメ。