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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。バイクに乗るのにいい季節になってきました。ツーリングっぽい集団ともすれ違ったし。

週刊少年ジャンプ(26号):トリコ
週刊ヤングマガジン(26号):カテキン
週刊少年サンデー(26号):クロスゲーム
週刊少年チャンピオン(26号):クローバー


トリコ

先週から始まった島袋光年センセイの新連載。オハナシは、「数多のグルメな動植物がいる世界」で、確保が難しい食材を入手してくる「美食屋」の活躍を描くもの。

先週は、戦車を使っても確保できるかどうかという食材を確保するために選ばれた、一流の美食屋としてトリコの凄さを描くお話。今回は、そんな食材が生息するエリアに入りましたが、他にも危険な生き物がいっぱい。それ以上に危険で美味なガララワニは捕獲できるのか?



カテキン

ちょっとエロくて奇妙な短期連載をしていたオジロマコト氏の本格連載作品(ちゅうか、もうコミックスも10巻までいっているのですな)。冴えない中学生と魅力的な女子家庭教師の話。成績が悪くはない主人公。家庭教師に褒められたくて成績が上がったり、エロい先生に気が散って成績が下がったり、エロいことして先生が首になったり、変な趣味の彼女ができてD.T.卒業したりなんだり。

今回は最終回。主人公サチに好意を寄せる雪村さんにカラオケボックスで迫られるが、どうする?サチ?



クロス・ゲーム

あだち充氏のいつもの青春野球モノ。主人公男子は、昔事故で亡くなった幼馴染の女子を想いつつ、その妹も(お互いに)気になる様子で・・・、という、切ない設定アリ。

現在は、高2に進級し、幼馴染の妹と微妙な間柄な主人公。そこへ幼馴染姉妹の従兄弟も登場。さらに、亡くなった幼馴染と瓜二つの転校生が登場。主人公、幼馴染の妹、幼馴染にそっくりな女子、妹に好意を寄せる同級生、なくなった幼馴染に未だに好意を寄せる同級生などなど、最近野球は「ちょっと置いといて」な感じで恋愛模様強めw 今回はあだち充作品単行本類型発行部数2億冊突破記念で巻頭さん。いろんな方々がコメントを寄せております。



クローバー

今風ヤンキーマンガ。天涯孤独の身となり、遺産である大金を持って以前住んでいた町に帰ってきたハヤト。以前住んでいたときの親友二人と高校生活を送ります。

現在は、知り合いになったおっさんが、実は高校生wで、かつ最近復学してマジメな高校生活を送ろうとしているところ。でもソレを邪魔しようとしているやつらがいて、そいつらと対峙中。



★★★総評

トリコ

今回は、超ハードな相手であるガララワニとのバトル。
主人公トリコのスペックの高さを描く回ですが、なかなかいい感じだったのではないでしょうか?
正直「絵が上手い」とはいえない作者ですが、2匹の恐竜に置き換える描写や(いや、本当に絵はイマイチなんだけど)、臨戦態勢の「イメージ描写」はなかなかでした。
連載2回目なので、楽勝で当然なのですが、今後の展開はどうなるのか、とりあえず静観。

それよりも(失礼)、ワンピースやナルトやアイシールド21がかなり「おお!」とか「どうする!?」という手に汗握る回だったので、そっちに目が奪われました。はい。



カテキン

良くも悪くも「適当にエロ、適当にバカ」で、個人的には長くずるずる続けてもいい作品だったのですが急遽?最終回。「全部のモンダイを解決させる最終回」という展開でもなく、みんなでバカ騒ぎ、というある意味カテキンらしい最終回。

もともとこのオジロ氏の作品との出会いは「変な設定だけどエロい短期連載」だったのですが、このカテキンだと、「エロ>変」な感じの連載で、なんか「オジロ氏の過去の短期連載でみた異常さ」が少ない感じもしていたのです。ただのエロなら、こんな「淡い中学生の妄想という設定」でなくてもいいのに、とか。
でも、ココ最近の、サチがDT卒業したあたりから、また「変な展開(特に雪村さんとか)」になるのかな?なんて思っていたのですよ。今回のカラオケボックスの展開とか。
そこで、急に先週の〆のところで「来週最終回」なんてことになっちゃって「え?え?」と思っていたのが正直なところ。

でも、サチもDT卒業したし、雪村さんとも決定的な別れではないし(ちゅうか、サチの逃げだw)、ナナ先生もいろいろ考えているみたいだし(八木は相変わらずで、多分この先もこんな感じだと思うけど)、「いい方向で様々想像できる最終回」ということで、よいのではないでしょうか?
お疲れ様でした。



クロスゲーム

本当に最近は「野球そっちのけ」な感じですけど、でも、甲子園も、春の選抜も毎月あるわけじゃないしwまぁいいか。このまま淡く切なく展開されていくのでしょうな。
でも支持です。



クローバー

花ちゃん@ワーストのように「礼儀正しい不良」の路線と思われるこの作品。
今回の「おばあさんを助けるところ」でも、モジャ男兄弟は悪者じゃなくて、あの先輩が悪者というわかり易い(でも気持ちのいい)展開になりそうな予感。

なんて、今回のシリーズの行く末を予想するよか、そもそもイチゴが高校生って、本当に驚きの展開なんだけど! 制服着た絵を見たときに、何のコスプレ?って思ったもん。
まぁいわゆるヤンキーマンガでも「高校生に見えない人」っていっぱいいるけど、イチゴは格別ではないかと。ちゅうか、途中で設定を変えたに違いないくらい「オヤジ」ですよ。
結果として「いち読者であるわたし」にはすさまじいインパクトを与えたので「驚きを与える展開」としては「正解」なのかもしらんけど、先日の「悪徒」の「ピアスの人」が「実は女子じゃなくて男子=主人公が殴れる=倒せる」という話もそうだけど、「インパクトはあるけど、ハナシを盛り上げる演出として必須か?いい方向に向けているか?」と言う観点で考えると、そうでもない気がするんだよな。
イチゴを無理無理に高校生にしなくても、他のキャラでやってもいいハナシだと思うんだけどどうだろ?(ハヤトがうそつき呼ばわりされるあたりも、なんか「ソレでハナシが面白くなっているか」と思うと、そうでもない気がしていたし)
その観点(インパクトはあったけど面白かったか?)で言うと、某Jの鰤の敵の腕の本数とかね。

インパクトと面白さ、バランスが難しいですな。

てなことで、この辺で。