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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。それでも暑いな。洗濯物が乾き易いのはいいことですが。

週刊少年ジャンプ(41号):銀魂
週刊ヤングマガジン(41号):ヒメアノール
週刊少年サンデー(41号):最上の命医
週刊少年チャンピオン(41号):聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話


銀魂

幕末に来たのが外国人ではなく異星人だった、という感じの幕末パラレルギャグもの。ギャグとチャンバラと変な生き物とか新撰組的な幕末風キャラが出てきます。最近「幕末」とか関係なくチャンバラSF風ギャグ。ネタの卑近さと下品さを売りに人気確立。

だいたい毎回読みきりギャグ形式か、ちょいシリアスめな感じのが交互に来る感じ。現在地下遊郭都市吉原をめぐるバトル。敵の首領、夜兎の夜王とのバトル。バトルは決着し、〆に入ってます。



ヒメアノール

稲中卓球部やヒミズシガテラわにとかげぎす古谷実氏の新作。主人公はビルの清掃会社で働く若者男子。平凡な毎日に嫌気がさしております。

主人公の恋愛話の拗れと同時に、別軸で殺人計画も進行中。



最上の命医

焼きたて!!ジャぱん」の橋口たかし氏の連載。心臓に障害を持って生まれ、その障害を医療手術によって乗り越えることが出来た少年が、執刀した医師に憧れ名医となって戻ってきました!

現在は、病院内で活躍する主人公ですが、が医師になると決意した自らの疾患である心臓の調子がイマイチ。そこで、手術をすいるわけですが仲間や後進の意志に「医者の何たるか」を教えるため、「麻酔ナシで自分が起きたまま」手術することに。



聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

古の伝説的格闘マンガの最新作。前作の主人公星矢から時代を遡ったオハナシ。

現在は主人公の幼馴染でありながら、実は冥王ハーデスの生まれ変わりだったアローンを救出すべく奮闘中でいしたが、ばっちり冥王として覚醒してしまい、もう倒すしかない状況。全面戦争ガ勃発ですが、イマイチ心もとない自軍。そこで主人公は特訓のため火山地帯へ。そして黄金聖闘士はポセイドンの下へ行くことに・・・。



★★★総評

銀魂

「くさい」には「共感できるくさい」と「共感できないくさい」の2種類がアリ、それらを隔てるものは「ネタを自分におきかえられるかどうか」がかぎかと。
当たり前の話なのですが、銀魂の場合、そこが大きく評価を左右するポイントなのです。

「男の矜持」とか「プライド」風なネタについては「若気の至り」と一蹴してしまうことが多いのですが、今回の吉原編については「こども」とか「仲間」とか、そのあたりが微妙にヒットして、感動こそせぬもの、「アリ」という感じで読んでおりました。
ご都合主義的な主人公の底力は普通の展開ですし、「実はさびしかったボス」というのもよくある展開なのですが、まぁ、「アリ」なのですよ。

そして、土曜発売分も読んでしまいましたが、今週の展開は「蛇足」もありつつ「照れ隠し」「今後への布石」もあり、結論としては、まぁ良かったのではないかと思います。

基本的に銀魂は好きじゃないんだけど(ギャグもシリアスも)このシリーズは嫌いじゃありませんでした。



ヒメアノール

こっちが考えすぎな部分があるんだけど、それでも不安にさせる何かがあるんだよね。古谷作品て。
特に、前作である「わにとかげぎす」の主人公富岡抹殺計画とりやめのシーン(「ヤ」絡みの車を盗んだ若者達が発見したトランクに入っていた女子を逃がしたことで、見かけたら殺せ!的な情報が流通。コンビニで発見されるものの、その発見した若者の「めんどくせえ」の一言で見逃される)とか、日常に怖いことの「種」ってありまくりだよね、って感じなのです。
女子が夜道を過剰に怖がるのにも似ているのかな? というか性別に限らず、危険の種はそこらじゅうにありそうで怖いですよ。

で、作品の現在なのですが、主人公の近辺に「危険になりそうな種がひとつ」。主人公とは別の場所で「危険のたね」がもうひとつ、って感じですが、どうなるのかなぁ。
繋がっていくのかな。

まだまだオハナシは序盤な感じなのですが、必要以上にドキドキしている自分がいます。



最上の名医

普通にイイハナシなので、イイハナシだなぁ、と言う感じ。イイハナシです。はい。
専門的な説明は「要は障害」ってことで、キッチリ読まずに進んでしまうのだよな。



聖闘士星矢

最近、ジャンプよりもジャンプらしいと言う感じの評価が多い聖矢ですが、確かにそんな感じ。
王道であるがゆえに、何かの再放送を見ているような気もしないではないですが、絵がきれいだったりするので、ありかと思います。


てなことで、軽くですが、この辺で。