本当はもっと面白い新選組

本当はもっと面白い新選組 (祥伝社黄金文庫)

本当はもっと面白い新選組 (祥伝社黄金文庫)

先日、新選組始末記*1を読んでいたころに、書店に並んでいたので購入。


情報がこちらが最新とはいえ、切り口もアプローチも違うのに比べてしまうのは酷だけど(この本のもともとの書名は「幕末・新選組雑学事典」だし・・・)、やはり「わかりやすくするための演出」が、軽さを感じさせます。

しかし(双方歴史を扱っているので当たり前といえば当たり前ですが)、情報という点では、それなりにいろいろ並んでいます。
特に作者の方が大河ドラマの「新選組!」の時代考証担当ということで、ドラマで活躍したヒトを項目別に上げていたりして、ドラマを見られた方は「あいつがねぇ」と思うことも多いかも。
新撰組が好きな方は、知っていることもありつつ、面白いかも。

ただ、引っかかるのは「これまで、単なる人斬り集団だと思われていた新選組云々・・・」的な物言いのくだり。
新選組始末記」を読んだばかりということもありますが、「新選組始末記」が出た当時は本当に「朝敵」の「人斬り集団」というパブリックイメージだったと思いますが、さまざまな時代小説の大家が扱ったり、映画になったりしてるんだから、いまさらその台詞はないだろ、大河の新撰組のおかげだけじゃないだろ、と思ってしまいます。
ささいなコトですが、その辺がちょっと引っかかった。