0320

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。春っぽくなってきましたな。朝起きると布団を蹴っ飛ばしていることもしばしば。

週刊少年ジャンプ(16号):バクマン。
週刊ヤングマガジン(16号):爆想処女
週刊少年サンデー(16号):MAJOR
週刊少年チャンピオン(16号):みつどもえ


バクマン。

デスノートコンビ、大場つぐみ小畑健氏の連載。概要は平成版(って言い方も古いなw)まんが道という感じ。プロデビューを目指す中学生コンビは、恋愛模様も交えつつ、猪突猛進。

現在は、編集部の人にも認められつつ、ライバルも登場し、破局も乗り越え、描きだめも進む二人。そしてジャンプ本誌の「新人戦」である金未来杯エントリーが決定!



暴想処女

ヤンマガに定期的に現れるお色気担当漫画。主人公は貞操を守るためにはどんなエロも辞さない女子高生。毎回様々なシチュエーションで聞き間違いをし「貞操の危機」と妄想。相手の男子をあの「手」この「手」(たまに胸も)で「逆姦」します。

今回は書道。



MAJOR

某国営放送でもアニメ化されている野球モノ。幼児のころからから描きつつ、今はアメリカ野球の投手になりました。

チームもリーグ優勝が視野に入ってきました。しかし、相手チームに大量得点を許し、試合途中にも関わらずチームの雰囲気はあきらめムード。そこで、次のシーズンで移籍が決まっているワッツが奮起。一方吾郎も腕に異常を覚えています。



みつどもえ

性格の異なった小学生の三つ子姉妹のギャグマンガ。変態とか特撮とかなんとかかんとか、いろんな要素がてんこ盛りです。

今回はおとまり会。



★★★総評

バクマン。

とても順調に「別冊:赤マル」→「本誌:金未来杯」と駒を進めている二人。ここで正直「蚊帳の外」だった中井さんが、原作者を迎えての参戦。さらに(どれほど人気の人かわからんけど)ミュージシャンも参戦と、混戦模様ですな。

ここで「戦い」とは言うものの「マンガそのもの」は出てこないこの作品。「ひかるの碁」のときも<碁のバトルそのもの>を細かく描くわけには行かないから「試合の雰囲気」「キャラたちの感情」をベースにバトルを表現しておりますたが、今回も「何を描きたいかという方向性」とか「どういう人たちがどのように描いているか」というのが肝になる、と思うと、こういう書き方になるんだぁな、と思いました。
でもおもしろいよ。
「試合」だけでなく「周辺情報(因縁)も楽しむ」プロレス的というか。

未だ未見の「BECK:バンドマンガ*1」とかも、多分こういう描き方なんだろうなぁ。

そう考えると料理モノも、別に実際に食わせるわけにいかんから、作品中「うまい」とかは言うものの「根拠としての「産地」「加工・調理法」」とか出しつつ「ドラマ」もセットで出すもんな。あ、いや、でも「マンガバトル」とはちょっと違うか。

それはさておき、面白いです。
この間までは「業界の裏側見せます」的な部分の面白さが強かったですが、だんだん「青春群像モノ」としても面白くなりそうです。期待。



爆想処女

基本的な感想は過去にあげたエントリとかわらんので、そちらを
→爆想処女について:http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20090225/1235567761

しかし、鈴木君は多才だなw



MAJOR

うむむ、こちらも前回の巻頭さんに上げた「クロスゲームのところの野球マンガ全般」に対する感想と変わらんなw
→[巻頭さん]0314:http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20090314/1236993961

手抜きですが、野球マンガにあんま興味ないもので・・・。
でも、メジャーは流石に大御所だけあって「ピンチ→解決→ピンチ」の構成が巧みだと思います。王道の組み方です。
野球に興味がなくてもドキドキさせてくれます。



みつどもえ

とても好きな作品。
しかし、何か細かく語るという感じでもないのだよな。基本的に「個々のキャラの把握」を前提にした「想像通りの方向への反応」を楽しむものだから。(ただ、その反応(ギャグ)そのものを予想できる場合と、予想もつかなかったけどキャラ設定的にとてもマッチしていて大笑いする場合がありますな)
だから、ギャグマンガなんだけど、ギャグで笑うというよりは「個々のキャラの人となりに好々爺のように微笑む」、という大変爺くさい楽しみ方をしております。

と自分で書いていたものの、これって「鉄筋」もそうだし、中堅どころのお笑いなんかもそんな感じだよな。
彼らの「レスポンス」はネタのようでいて「お約束」なわけだし。それは「ギャグ」ではなく「役割」ともいえるのかも。

つきつめるところ「春風亭柳昇の自己紹介*2」が究極の「役割」ギャグになるのか?


とか思いましたが、考えすぎな気もしてきたw

いずれにせよ、この明るい話題がない昨今、マンガにせよ、お笑いにせよ、わははと笑えるネタがほしいですな。


てなことで、この辺で。

*1:完結したからマンガ喫茶行って読もうかな

*2:冒頭で必ず「わたくしは、春風亭柳昇と申しまして、大きな事を言うようですが、今や春風亭柳昇と言えば、我が国では…(沈黙)、わたし一人でございます…」 http://ja.wikipedia.org/wiki/春風亭柳昇 より