鬼のすべて

鬼のすべて (光文社文庫)

鬼のすべて (光文社文庫)

さて、気になっていた鯨統一郎氏の作品をごそっと買った第2弾の1です。まずは鬼!


で、主人公は女性刑事であり、鬼にまつわる殺人事件の第一発見者。図らずも先日読んだ隠蔽捜査*1に続いて「刑事が主人公」というのが続きましたが、こちらは「犯人」が「鬼」で、人類抹殺をもたくらむというスケールの大きさ!

さらにその筋では有名なあの人の子孫も出てきて、単なる殺人事件では終わらなさそうな感じです。

そして、タイトルにある「鬼」に対して民俗学的なオハナシも混じりつつ、殺人事件はまたも起きてしまいます。
鬼の正体は? そして目的は?

過去に読んだ「邪馬台国・・・」や「タイムスリップ・・・」とは違った、ちょっと硬めな文章+展開で、フシギな殺人事件と、その犯人「鬼」が描かれます。






以下、ネタバレあり











正直、そういう風に、普通に殺人事件になるんだぁ・・・とちょっとがっかり。

まぁ、確かに「悪魔が来たりて笛を吹く」とかでも別に悪魔が出るわけじゃないし、まぁ、今回の「鬼」も本当の鬼のはずもなくて、まあ、そういうことになりますな。

しかし、「邪馬台国・・・」や「新・世界の七不思議」でも見せた「ダイタン解釈」は、それはありうる、という感じではありました。文化人類学の本でもそういう事例が出てたし。
でも、ネタがネタだけに、ちょっというのは憚られる感じはありますがね。


ということで、以前読んだ作品に比べると、ユーモアと意外性が少なめな印象でした。