G1クライマックス2009決勝戦観戦まとめ

携帯で、ぼんやり断片的にあげていた感想をちょっと加筆+まとめております。


<会場印象>

リングの上に
薄型モニターというのかな?パチンコ屋の看板とかが流してる感じのアレが、リングの上に出ております。

すごい見やすい



[1]岡田かずちか vs TAJIRI

岡田コールがスゴい。ちゅうかタジリへのブーイングが多い。
最近岡田は新日の先輩方といろいろ試合してファンのみんなに認められてきているのか?それとも「ハッスル」の「TAJIRI」が新日では不評なのか?

とはいえ、試合運びはTAJIRIが上。
岡田はイイターゲット、というか好敵手/目標ができたかな?

TAJIRIもハッスル脱出の準備なのか?営業なのか?
これからの展開が楽しみです。



[2]タイチ&ミラノコレクションA.T.獣神サンダー・ライガー vs プリンス・デヴィット田口隆祐タイガーマスク

ジュニアの六人タッグ。入場コスチュームがライガー側、みんなキラキラしてるなw

あと、タイガーの色がダイエーっぽいオレンジ。この色は好きなオレンジです。でも田口の緑と一緒だと目がチカチカしそうだ。

で、試合なんですが、全員がうまく順序よく絡んで、混戦もあり、優等生的バランスのいい試合運びなんですが、あまり盛り上がらず。気のせいか?



G1 CLIMAX 準決勝戦
[3]真壁刀義(Aブロ同率1位) vs 杉浦貴(Bブロ2位)

杉浦は誕生日が同じ1個上、ということで今年の1/4のドームの三沢のタッグ戦以降、注目しておりましたが、準決勝まで来ててうれしい限り。いいカラダしてるよな。

一方真壁も先日の「裏切り〜孤立〜本間!!!」という展開に興味があり、ちょっとだけ注目(昨年のG1は応援してたんだけど、なんだか人気が出てきたようで、ちょっと今回の応援選手からは外れた(ひねくれモノな私ですw))入場口には、おそらく「どんなときも」応援してきたであろう刀義団の旗が出てましたよ。

どっちも好きなので双方にがんばって欲しかったですが、試合は終始杉浦ペースな印象。
真壁は流血しちゃうし(昨日もしてたし、もう傷が一晩では癒えないのだよな、多分)スパイダージャーマン*1防がれて、いつもの「投げた後の状態」で膝をくらって、キツイ感じ。

ちゅうか、杉浦、けっこう容赦なく攻めてる印象。「受けるだろそこは」的なところも受けずに蹴り、とか膝、とか多かったような気がする。さすが方舟最凶の男。

しかし、そんな蹴る殴るの攻防の末、真壁が再度スパイダージャーマン+ニードロップという「必勝パターンを決めて、見事勝利です。



[4]中邑真輔(Bブロ1位) vs 棚橋弘至(Aブロ同率1位)

正直「中邑は勝つプロレス>多少ブーイングを受けようが、勝ちにこだわる」をし、棚橋は「負けないプロレス>多少ダメージは食らうけど、最終的には勝つ」をするのではないかと思っておりました。それゆえ、2試合する今日の決勝の私の予想は「中邑優勝」だったわけですが、前哨戦とも言えるこの試合、双方序盤こそ地味めでしたが、中盤以降はお互いの得意技を繰り出し「らしい」展開。

膝ってさ、誰が使っても「結構強い技」になるように思うんですが、それを臆面も無くバシバシ使う中邑に「そこにシビれる!あこがれるゥ!」って感じなのです。ライガーの掌底も、橋本のDDTもそんな感じですが。たまにチョップとかラリアットとか、本当に効いているのだろうか?って思って「試合を楽しむ感情」がストップすることがあるんですが、このあたりの技って「強さの説得力」がすごくあるから、なんか引き込まれるんだよな。

それはさておき、最後は大技で決まりました。今日初めて大きな声で声援を送った試合。当然中邑支持。



[5]井上亘後藤洋央紀 vs 邪道&田中将斗

昨日もテレビ観戦しながら思ったんだけど邪道外道田中のトリオは三人メロリンQみたいだ。

私が子供のころ「男の中に女が独り♪」的な「仲間はずれを(元歌の場合は異性を)指摘してはやし立てる歌?」がありましたが、今日の後藤はそんな感じ。
で、田中はイイカラダしてんだけど、そんなわけで、後藤にはさすがに競り負ける感じ。
でも、結構しつこく喰らいついていて、ソレはソレで見ごたえがありました。

その後、ソレを意識してか、後藤はあまりしゃしゃり出ず、主役(というかやられ役)はワタル。

後藤と田中じゃ、田中が分が悪いが、ワタルと田中じゃワタルが分が悪い。
そんな訳で、ワタル惜敗。


試合の後に、セコンドについてた外道が誰かに襲われる。なになに?と観戦時はわかりませんでしたが、どうやらノアの選手達だったみたい。でも周辺知識がない私は、それを知っても「だからナニ?」という感じです。はい。



[6]金本浩二大森隆男中西学 vs “ザ・マシンガン”カール・アンダーソンジャイアント・バーナード矢野通

先ほどの試合も、ちょっとちぐはぐな印象がありましたが、この試合もちょっとちぐはぐ。
前にミラノとバーナードの試合を見た時の印象に近い「金本とバーナード」。
流石の兄貴も、バーナードの張り手で大ダメージを食らっておりました。

で、この試合のポイントはカール・アンダーソンの、いつにも増したオトボケっぷり。前からオチャメなところはありましたが、今日はわかりやすく、矢野+バーナードと中西も巻き込んでの展開で、とても面白かったです。

その後は、中西の力自慢展開。相手はもちろんバーナード。ああいう力自慢は単純にすごいなぁ、と素直に感心しますな。
そして矢野のやられ展開を経て、それでも矢野が金本を鬼殺しで投げて〆。
矢野、いろいろタイヘンですな。



[7=セミ永田裕志蝶野正洋 vs 石井智宏飯塚高史

入場時の野球のユニフォームの演出は、野球に疎い私は「野球だ」としかわからず、カクトウログさんに確認の質問されるも答えられず。スイマセン。

で、肝心の試合。先ほどの試合の矢野のやられつつ勝利!という試合運びとか、後藤控えめでワタル目立ちがちな試合運びとか「カッコイイ感じじゃない人ががんばって試合を進める/礎になる」ってのが急に気になった今日。
そういう意味では、この試合はあからさまに浮いてる感じの石井に注目しておりました。このメンバー相手に存在感をだせるかな?と思っておりましたが思いのほか、永田に食らいついて行ってる!
石井が頑張り先輩たちを魅せた気がする。ある意味安心して見れた。当然負けたけど、頑張ったと思う。



G1 CLIMAX 優勝決定戦
[8=メイン]真壁刀義 vs 中邑真輔

あちこちで書かれていると思いますが、冒頭から真壁はクリーンモード。本間を返し、チェーンを預け、素の勝負を求める冒頭。
でも、昨年の決勝でも、「立ち居地は演出としてのヒール」であって「実力はある」ってのは見てますんで、そういう意味では、ただイイモノになる、ってことじゃなく「演出として過剰にイイモノになる<本間返し+チェーン預け>」ってのが、いい作戦だな、と思いました。
とはいうものの、そもそも「(悪さする)セコンドは返します/反則の凶器は使いません」ってのは別にクリーンでもなんでもなく、「高校生が禁酒禁煙して褒められる」ってな感じのコトだと思うんだけどw

それはさておき、本当に昨年の会場の「真壁に対する態度」が違うんだよな。
昨年の観戦記*2を見返しても、やっぱり違う。

私も年に2,3回しか会場で新日本の試合見ないんで、どこでどう変化したかってのを具体的に見たわけじゃないんだけど、こんな「マカベコール」を聞こうとは!!
判官贔屓なのだろうか?

最後に中邑をフォールしたときの会場の一体感たら、今日まで想像すらしてなかったモノですよ。マカベなの? しんすけじゃないの? あのマカベなの? ってなモンで。

勉強不足なのかもしれませんが、ホント、違和感ありました。
ジャイアンの歌が上手いUGAのCM*3みたいなw


しかし、自分の印象は印象、試合は試合、ということで、その点ではいい試合でしたよ。
上述の通り、真壁の地味な上手さとか、中邑のラフさとか、双方の持ち味+新しい魅力も目立ち、面白い試合でした。


最後は、クリーンついで?に勝利者インタビューは、やはり旧GBHへの怨みから。意地をみせつつ淡々と胸中のマグマにも似た感情を語ります。

そして、憎まれ口をたたきながら「サンキュー」「最悪か最高かといえば最高」とか、さらにべルトも狙う発言も。ツンデレか?w

それはともかく、振り返り+今後の展望もあり、美しい〆ですな。

本当にいろいろ違和感のあったマカベとそのファンの皆さんでしたが、今日だけで2つの超激戦を潜り抜けてきたのは紛れもない事実。だから、お疲れさま&おめでとう真壁!というのだけはキッチリいって終ろうと思いますよ。はい。

本当にお疲れ様でした!!!

*1:ふふ、最近テレビで連続して新日の試合を見て、解説を聞いて技名を覚えたのです。あと矢野の鬼殺しも

*2:http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20080817/1218979383

*3:http://www.youtube.com/watch?v=68QwgkTLwBE