竹光侍(7)
竹光侍 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 松本大洋
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: コミック
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過去の松本大洋作品を回想するに、登場人物は結構「おおらか」というか「天真爛漫」で、ソレが魅力なタイプが多かったと思います。で、今回の宗一郎は、そんな面もありつつ、「しあわせならてをたたこう」とか「ZERO」で感じられた「虚無感」とか「破壊衝動」的な面も持ち合わせている感じ。
そして、殺人鬼である木久地ですが、この作品ではむしろこっちの方が「天真爛漫」風に見える一面もあったり、表裏一体とまでは行かなくても、似て非なるモノな感じです。
最初は単なる障壁の1つだと思っておりましたが、脱獄したりなんだりで、この二人の対決がハナシの肝なのですな。
また「宗一郎」の「二面性」が他人の口で語られて、他人が行動を起こしたことで、いろいろ顕在化し「結末」に向かっていった「7巻」だったように思います。
思えば、登場人物がコンだけ多くて、上下関係があったり、そういう展開ってのも珍しかったりするのかな?(吾を未だに読んでないので、なんともあれですが。完結したし、読まねば、と思って入るのですが…)
ともあれ、いよいよ次巻で「大団円」とのこと。
なんとなく宗一郎にとっていい風向きになっている風にも感じますので、ぜひぜひ「イイ感じ」に落ち着くといいな、と思います。