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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。三連休だけど、今日は雨。家でテレビ&読書かな?って昨日と同じだ… つか、最近土曜も日曜もスカパーの一日の巡回ルートが完成しつつあるような気がしていて、ソレはソレでまずいと思ったり…。

週刊少年ジャンプ(51号):新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ
週刊ヤングマガジン(51号):なにわ友あれ
週刊少年サンデー(51号):ツール!
週刊少年チャンピオン(51号):弱虫ペダル


★★★感想


新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ

ぼくのわたしの勇者学」の麻生周一氏の新連載。タイトルにもあるとおり「アイドルの彼方」が主人公。しかし、この主人公はイケメンなのにお笑い志望。何かと笑いに走りたがり、アイドルで売りたいマネージャーがタイヘン、というハナシ。

好みの話をすると、前作の「勇者学」もあまり好きではなかったのですが(どちらかというと、今回終わっちゃった「わじマニア」の方が好き。まぁ、単に好みのハナシなんですが。
「必死すぎるボケ」が苦手、なのかな? 「わじマニア」の方がくだらなさすぎて、よかったです。緩さ、ともいえるのかもしれないけど。そして、緩いといえば、最近好きだな、と感じているのが「賢い犬リリエンタール」のほんわかとしたギャグ。最新号も読んじゃったけど、あのボンヤリのりがいいなぁと。昔の、というか初期のギャグマンガ時代のりぼーんに近い緩さ。楽しいです。

てなことで、新連載作品はスイマセン、とりあえず今後読んでく中で、慣れたり、印象が変わったりしたら好きになるのかな? まぁ静観です。



なにわ友あれ

平成初期の大阪を舞台に「環状族」とよばれる走り屋チームの抗争をネタにしたお話。「ナニワトモアレ」の第2部。荒くれチームを次々に討ち果たし、若手も加えて名が売れてきた主人公ぐっさん率いるTEAMスパーキー。今度の相手は喧嘩を売ってきた「ハッシュ」。グッさん考案による奇襲作戦も成功し意気揚々のスパーキーの面々。一方ハッシュに恨みを持つプレストも絡んできて…

何かと「中途半端」と感じるところがあったこの作品ですが、現在の「対ハッシュ編」のテンションはいい感じで「抗争に集中」しているし、オハナシとしての緊張感も維持してていい感じです。さらに、伏線が生きつつ、リアリティのある「三つ巴」要素も絡んで、さらに派手になりそうで楽しみです。



ツール!

デスノートもどきと話題になった「LOST+BRAIN(ロストブレイン)」の作画者さんがSIMANOの監修をつけての「自転車モノ」の新連載。今回で3回目です。父親が自転車選手な主人公と友人。父親達は世界の壁に挑むべくジャパンカップに参戦!

少年誌で出すには若干マイナーなネタというこちへの配慮からか、巻頭特集でタイトルの由来になった「ツール・ド・フランス」の見開き特集。マンガの中では自転車レースの薀蓄について語ります。
しかし、どうにも説明がこなれてなくて、「黙れ!」と感じる部分が多かったです。

まず巻頭記事に

ロードレースがマイナースポーツ?そりゃ日本だけの話だ!

という煽りがあるんだけど、そういいたいのはわかるんだけどさ、変な通販番組のキャッチみたいだし。ダメな日本人的観点の発信(今どき、ちょんまげしてんの日本だけだYO!みたいな、別にいいじゃん、国の風土なんだから、ってハナシ)だな、とか、もっと別の言い方*1があるだろ、と思うのでした。

そんで、マンガ本編も、なんだか説明だらけで、なんかウザイ。説明したい気持ちもわかるけどさ、詰め込みすぎでは?とか思っちゃう。

さらに、諸々の情報を見てみると、この作中でも登場する「ジャパンカップ」が実際に行われるのが10月で、11月にテレビ放映されるというのも絡んでたりするのかな?とか思うんですが、そうだとしたら、この企画はもっと前から仕込むべきだったのでは?(そんでレースが決着する=1巻が出る=本物のジャパンカップもそのとき実施、とかさ)とか「企画全体」として考えると、後手後手な印象があるんだけど、どうなんだろ?

最近サンデーはWEBとか上手く使って「新しいマンガの作り方・売り方」をいろいろ挑戦していて、すごいなぁ、と思っていたのですが、この作品とその周辺のやり方は(勝手な思い込みもありますが)お粗末な印象。

まぁ、ネガなことはもうこの辺で。とりあえず静観です。



弱虫ペダル

熱血自転車マンガ。千葉在住のオタクの主人公は秋葉原に自転車で毎日通っていたため、凄い脚力。その力が自転車乗りたちに目をつけられて、自転車競技部に入部。合宿の試練を乗り越え現在インターハイに出場中。

現在は、序盤戦である「スプリントバトル」で、王者立海じゃなくてw王者箱根学園の選手と、主人公の先輩田所と友人鳴子が勝利!次は主人公が本領発揮するはずの「山岳区間」なのですが、なんと集団落車に巻き込まれ…

ホントに最下位になってしまった坂道!!!
すげーピンチってのは確実にわかるんだけど「どうなると不幸中の幸い」的なことがあって「挽回できるのか」とか、「セオリー」がわからんので、すげードキドキ。この「セオリーがわからんからドキドキ」ってのは「アイシールド21」の時もあったけど、コッチの方が「シンプルな自転車レース」なだけ、余計に想像がつかずドキドキです。(落車したヒトはその時間分、ロスタイム的にどうの、というルールがあって、とかいうことあんのかな?ないよな?)

オハナシとしては「墨谷二中@キャプテン」ではなく「湘北高校スラムダンク」的な展開になると思うんで、ココで「残念!今年はダメだわ」ということもおそらくないと思うんだけど。でも「甲子園みたいに<春・夏>あります」とかいうのがあったりするの?とかいろいろ気になる弱虫ペダルなのでした。
さすが連続の巻頭さんだけあって、いいネタぶつけてくるなぁ、と思うのでした。
今後も期待。


てなことで、今日はこの辺で。

*1:別にメジャーとかマイナーとか、国のハナシをせんでも、どんだけアツイものか、言うだけでもいいじゃん