黒執事(8)
- 作者: 枢やな
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/11/27
- メディア: コミック
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意外だった上に、残酷ですわよ、的な容赦のなさもあり、さすがファントムハイヴ家、というところか。
ある意味「メジャーな能力」だけど、この「構成」は引き込まれるね。つか8巻まで正体現してないってすごい。取って置きのネタだったのか、リボーン的な「そういう背景が求められることになった」のかはわかりませんが、とにかくインパクトはすごかったなぁ。
さらに次々と描かれる虐殺、これでもかといういろんな意味での惨劇(貧救院のアレとかも惨劇に含める)などなど、作者?のS的なセンスが輝いていた展開だったなぁと。
なんか、単なる萌え的、執事的、ダークファンタジー「的」なマンガじゃなくて、「あくま」でホンモノのダークファンタジーなんですよ、と宣言された感じでした。「ただ人死にが出ればダークか」ってハナシじゃなくて、「ソコでこう殺す」という「残酷さ」がダークだ、ってコトなんですが。
そういう意味で「残酷=趣味の悪さ」を、少年(坊ちゃん)のトラウマとかでうまく中和している風だけど、(個人的な趣味では)「残虐」と「エンタメ」の境界を行くギリギリな印象の8巻でした。