黒執事(8)

黒執事 8 (Gファンタジーコミックス)

黒執事 8 (Gファンタジーコミックス)

意外な展開、という意味ではココ最近トップクラスだった前巻のヒキでしたが。


意外だった上に、残酷ですわよ、的な容赦のなさもあり、さすがファントムハイヴ家、というところか。


ある意味「メジャーな能力」だけど、この「構成」は引き込まれるね。つか8巻まで正体現してないってすごい。取って置きのネタだったのか、リボーン的な「そういう背景が求められることになった」のかはわかりませんが、とにかくインパクトはすごかったなぁ。

さらに次々と描かれる虐殺、これでもかといういろんな意味での惨劇(貧救院のアレとかも惨劇に含める)などなど、作者?のS的なセンスが輝いていた展開だったなぁと。


なんか、単なる萌え的、執事的、ダークファンタジー「的」なマンガじゃなくて、「あくま」でホンモノのダークファンタジーなんですよ、と宣言された感じでした。「ただ人死にが出ればダークか」ってハナシじゃなくて、「ソコでこう殺す」という「残酷さ」がダークだ、ってコトなんですが。

そういう意味で「残酷=趣味の悪さ」を、少年(坊ちゃん)のトラウマとかでうまく中和している風だけど、(個人的な趣味では)「残虐」と「エンタメ」の境界を行くギリギリな印象の8巻でした。