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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今晩は渋谷に遊びに行きますよ。ナニヤラアニメの歌とかをテクノにシタリと、そういうのが強いみたいです。ココにあってる感じもします。よろしければぜひ。
詳しくはこちら→h.d.s.TOKYO Track.1 を開催します!! - AVSS blog


週刊少年ジャンプ(7号):黒子のバスケ
週刊ヤングマガジン(07号):彼岸島
週刊少年サンデー(8号):マギ
週刊少年チャンピオン(8号):シュガーレス


★★★感想

黒子のバスケ

高校バスケマンガ。「存在感が無い」のを武器に、敵からボール取ったり、いつの間にか自軍のエースにパス廻したりと、メレオロン@ハンター×ハンター的というか(違うかw)、変り種の主人公。中学時代に強豪中学の「キセキの世代」の幻の6人目でもある主人公は、現在の高校のチームで、それぞれ別の高校に進学した中学時代の仲間と試合します。
現在は、インターハイを目指し「キセキの世代」の一角を崩すも、エースがいる高校は強くて、インターハイには出れず凹み中。

今回は1周年てことで巻頭さん。こうやってカラーで見ると「キセキの世代」+火神は、名前だけじゃなくて、髪の色もは戦隊モノ的配色配置なのか、と今更気付く。アニメになって回想シーンとかしたら凄く派手になりそうだw

そして、ピンチの時の「新戦力」ってのは王道ですが、今までフォーカスされてなかったくせに重要人物な感じが、「後出しじゃんけん上等」なジャンプっぽいw*1

そんで、オハナシだけど、どうにもスポーツモノって、サブ的オハナシも充実して無いと熱くなれないのですが、ちとこの作品はその辺りが弱い気がしております。強敵としての「キセキの世代」という高い壁の設定はアリなんだけど、それってスポーツしてりゃ「キセキかどうか」は置いといて、「優勝」を視野に入れたとき絶対あるハナシじゃないですか。
そのあたりの「ネタ的・感情的な<メイン以外のプラスα>」が弱いと感じています(主人公も寡黙だし、なおね…)
とはいえ、高校バスケで「肉親の仇」「勝たなきゃ殺される」とか「○○高校が優勝しちゃうと地球滅亡」とか、いうのはありえないんで、難しいとは思うんですがね。せめて「キセキの世代」がみんなが「もっと嫌なやつ」だったら、もちっと違うのかな?

ともあれ、そんなわけで「読んではいるけどイマイチ熱くなれない」この作品*2ですが、今後の動きに期待ですよ。



彼岸島

旧日本軍の開発した「吸血鬼ウィルス」に汚染された島を舞台にしたホラーアクション兼、吸血鬼軍団との戦いを描いたバトルモノ。主人公は吸血鬼軍団に対するレジスタンス的な組織んの中心人物になり、真っ向勝負。
現在は、敵の本拠地のひとつ(五重塔)を攻略中。敵の首魁雅も姿を見せますが…。

こないだ読みきりの「兄貴編」も登場しましたが、映画の宣伝キャンペーン中ということで、本編も巻頭さん。
映画の方はアレコレ聞きますが、そもそも原作からして「ホラーではない楽しみ方」をすべき作品だと思っているので、推して知るべし、と思って、見てないけど同意しますw(テレビでやったら見る、程度ですな)

そうそう、そんでオハナシですが、今回も大変「この作品」的な展開であきれつつ(雅も驚いてたしw)納得。
まぁ、頑張ってくださいよ。


あとさ、最後の袋とじの女子のインパクトがすごかった。一瞬なんかのいじめか罰ゲームなのかと思った。こういうジャンル・市場もある、ということでよいか?



マギ

個人的には09年新人賞次点な作品。「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」の大高忍氏のアラビアンナイト的ファンタジー。そろそろコミックスが出る(1,2、感同時発売)ということもあり巻頭さん?彼の持つ笛は精霊「ジン」を操ることができて…パパラパー!な感じです。仲間もできましたが、いったん散りじりに。現在は仲間になったひとり、元奴隷で戦闘民族サイヤ人ファナリスの「モルジアナ」のオハナシが展開されていましたが…

今回、主人公であるアラジンと再会。よかったよかった。でも表紙にいたアリババとは会えずw
そして宴のシーンの「緩急の効いた絵」も「オチ」も相変わらず面白かった。

やはりこの作品の見所は「残酷さ」も「ぼんやりネタ」も、すべからく迷い無くズバっと「MAX」で描く、ってトコロかと思っております。ハナシの展開的には王道なんだけど、描写の部分が「少年誌でそこまでやっちゃう?」と一瞬こっちが躊躇するくらいなテンションなんだよな。

こないだの「奴隷の少女を獣の檻に入れる」ってのも、ネタとして「奴隷はモノだから始末する」って展開はよくあるけど、ホントに「喰われちゃうんじゃないか?(少年誌でソレアリ?)」って思うくらいにドキっとした。
常識的にソレって「ない」ハナシなんだけど、この作品の場合、可愛い絵の癖に(偏見w)けっこう「ぎりぎりの描写」が多いように思うのです。なので、この「奴隷少女」のハナシも「ひょっとして…」とか一瞬思っちゃったのです。

ともあれ、面白いこの作品。
モッさんwとアラジンの珍道中、楽しみです。オススメ+今後も注目します。



シュガーレス

「THEフンドシ守護霊」「星のブンガ」の細川雅巳氏の新連載。ヤンキー喧嘩モノ。秋田ヤンキー色全開の、クローズリスペクト風設定(風車のある九島高校?通称風車ってことか?)。1年ながら風車の頂点(てっぺん)を目指す主人公。そして、同じ一年ながらやたらでかくて強くてプロレス技を使うアフロツイストパーマ(レスラー志望か?)。主人公は頂点にいる3年荒巻、通称シャケに手が届くのか!?

細川氏、線が細くなってシャープな印象。絵はカッチョイイししっかりしている。つか、巻末の作者コメントのアイコン見るまでフンドシの人と同じと気付かなかった。
でさ、ココの高校の生徒さん達、みんなヤンキーというかヤンチャな感じなんだけど、みんな真面目にガッコウのマークの入った服着てんのなw アレはアレでステータスのようなものなのだろうか? 昔、高校生が「自分の高校じゃないガッコウの指定カバンを持つ」ってのが流行ったけど、あんな感じで「自分の高校のマーク入りの服を着る」のが流行りなのだろうか?
あと、主人公ネクタイピンしてるの。これも流行り?


と、オハナシは王道でアリ。絵もかっちょよくてアリ。でも服装はちょっと不思議なこのヤンキーマンガ。
id:ShisyoTsukasaさんもおっしゃってましたが、似たものが増殖中のチャンピオンの中で、どんなオハナシを展開するか、楽しみです。


てなことで、この辺で。

*1:例:虎丸@男塾、宮城リョータスラムダンク

*2:同じ理由であおい坂@サンデーもイマイチ