70億の針(4)

70億の針 4 (MFコミックス)

70億の針 4 (MFコミックス)

帯で絶賛系マンガの一つになりつつある感じでしたが、最終巻。


最初のころは、「寄生獣」的、あるいは「魔神伝*1」的、宿命のライバルとの異次元バトルっ!!!って思ってました。


しかし、アレコレ登場しすぎて、結局「宇宙とは!? 人類とは!?」という壮大になっていく設定・テーマと、事例としての「友達とは!?家族とは!?」という素材の規模感のアンマッチさが加速。
前巻でも違和感を感じておりましたが、そのままゴール。
何か、超越した人たちすら「家族」とか「友達」とかとごっちゃになって、余計に「こじんまり」感が…。

「壮大なもの」を描こうとしてるだけど、「矮小化されちゃった」という印象です。

それが「ジュブナイル的」「身近な話題」「親近感」と言えばそうなのかもしれませんが、私的には結局「ちぐはぐ」という印象が残りました。


ある意味「兄弟喧嘩で神的な力を発揮して地球を壊す」某家族と逆の「神的存在たちがゆるーく友達ごっこ」という感じ?



もうちょっと時間をかけて描けばよかったのかなぁ?


ともあれ、お疲れ様でした!

*1:

魔神伝 (1) (リュウコミックス)

魔神伝 (1) (リュウコミックス)

途中からミギーじゃなくて魔人伝?と思ったのでした