リンドバーグ(2)
- 作者: アントンシク
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/06/11
- メディア: コミック
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そんなわけで空翔るチビ龍と少年と空賊のオハナシ、リンドバーグの2巻目です。(どんなわけで?w)
どんなわけで?というのは昨日のエントリを参照。偶然だと思いたいけど、この設定*1自体が珍奇なので、なんか邪推してしまう*2。でも、ゲームで考えれば2段ジャンプとかドラゴンバスターやパックランドなどの古典名作でも見られるスタンダードな動きだから考え杉なのかな?
それはさておき、このリンドバーグ。
いけ好かない王政国家エルドゥラ(まさに井の中の蛙状態)の中で肩身の狭い思いをしていた主人公でしたが、前の巻のラストで謎のオトコとチビ龍っつか空飛ぶ子犬と見事王国脱出。
この2巻では男の正体が明らかになるとともに、自分の生まれ育った場所の秘密も明かされつつ、新たな生活が始まります。
なんとなくこの展開が世界名作劇場っぽくもあるスタンダードな少年冒険譚で、ワクワクします。
後半にはいよいよ「龍(リンドバーグ)に乗る」という展開もありつつ、空賊シャークの真の姿にも触れそうな記述もあり、この先がなお気になる感じです。
最近の「ド少年ド熱血系マンガ」では「RUN day BURST」がありますが、あちらが「オトナ+コドモコンビを配した、激情突っ走り型物語」だとすると、コッチは「オトナの世界に放り込まれたコドモが、もがきつつじっくり成長型物語」で、やっぱ世界名作劇場っぽい(ちょうど今毎週MXテレビで母をたずねて三千里見てるしw)(あと、宮崎駿の映画の中のコドモ的ともいえるのかな?)。またこの作者であるアントンシク氏の筆が世界名作劇場に馴染む感じなのだよなw
ともあれ、1巻だけのときは、ちょっとなんともわかりませんでしたが(オハナシよりも空気を蹴る龍、というのがしっくりこなかった)、2巻でアレコレ周辺情報が出てきたり、龍の方の設定もわかってきたりで俄然おもしろくなってきました。
この先のオハナシも楽しみだし、オススメです。