ヴィンランド・サガ(9)

ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)

まさかの展開、奴隷編、です。


そういや、このオハナシのそもそものスタート地点にも「奴隷」が絡んでおりました。

時代背景や演出上、この「奴隷」というのは外せないのかもなぁ。あと、その辺りの「尊厳」とか「意思」とかと絡んで「宗教」もまたこの後で出てきそうだけど。

とはいえ、今回「凄腕」という能力も開陳し、かつ「成り上がり」フラグも立って、今後の「いい行く末」を想像させる感じで、とりあえず安堵。さらにクヌート王子(陛下か)も、順調に偉くなりつつあります。

このあと、ちょっと小さい世界でゴタゴタして、再び大きな世界に戻るんだろうなぁと予想はしますが、世界の大小じゃなくて、アレコレリアルっぽくて残虐で、でも多分リアルな世界の描き方は、この作品の魅力。
ずっとこのまま「トルフィン」とクヌートが再会しないで、平行線でハナシが進んでもいいや、と思わせるものがありますが、「奴隷編」と言っているからには「ある程度の尺がある」けど「いずれ再会する」ってことだと思いますが、のんびり期待しながら続きを待ちます。