宇宙賃貸サルガッ荘(4)<完>

宇宙賃貸サルガッ荘(4)<完> (KCデラックス モーニング)

宇宙賃貸サルガッ荘(4)<完> (KCデラックス モーニング)

復刻でしたが元を知らず。変ゼミを描かれているというTAGROさんが作者であるということも知らず、タイトル・ジャケ買いだったこの作品。いよいよ完結。初期設定は大いにハマリましたが結末はいかに?


結局世界観は、壮大?複雑?で、わかったようなわかんないような咀嚼できてない状況なのですが、それに対する「危機感/あおり方」はなかなか。
そして、この未咀嚼な(俺がね)くらい壮大で複雑な設定を十分に活用する「名台詞(帯にあるんで書いちゃうけど):四畳半もあれば十分」という台詞が効いてきます*1

てなことで、序盤は不思議世界のボンヤリアパートSFコメディでしたが、終盤ははメカ・魔法・入り乱れるバトルや世界創造/宇宙の存在を左右する二大勢力激突!?まで絡んでくる壮大なお話に。でも最後はおとぼけSFコメディの体裁に戻り、無事ハッピーエンドとなりました。
よかったよかった。


で、オハナシとは別にあとがきもなかなか面白かったです。
そういうことってあるのですな。うん。


ということで、群像ギャグ的なものがお好きな方にはオススメ。

*1:ハナシが壮大であればあるほど、身近なことをリスペクト(あるいはその逆も可)する台詞が生きてくるってやつですな。フランス料理のフルコースより君の作ってくれたコーヒーにはかなわない、的な、どんなものでも君にかないやしない、的な。ちと違う?