SARU(下)

SARU 下 (IKKI COMIX)

SARU 下 (IKKI COMIX)

海獣の子供*1五十嵐大介氏の、某著名猿に絡んだのSFスペクタクルオハナシの下巻。
ちなみに上巻の感想はコチラ→SARU(上) - 巻頭さん2


上巻はダン・ブラウン的印象が強かったですが、下巻はガメラ*2印象。つか、正確な意味では多分上記の構造的には、まっとうな「怪獣映画」な印象(すごく怪獣映画に詳しいわけではないですが)。


しかし、端々に現れるのダン・ブラウン的ギミックや、「怪獣」の暴威の規模が大きいので、(あえて言うなら)怪獣映画的ちゃちさを意識させない感じ。そういう「リアルっぽい演出による説得力」と「ファンタジーの大胆さによる惹きつける力」のバランスも良かったと思います


すごく面白かったです


欲を言えば、アレコレこのノリで、「怪獣の暴威」とか「リアルっぽい軍事的対応」をもちっと見たかったので、上下巻ではなく、中を入れて3巻か、5巻くらいか、もう少し長めに読んでみたかったかな。


でも、オススメ。

*1:http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20091001/1254402784

*2:超自然的存在≒怪獣に対するリアルっぽい軍事的対応+ファンタジーっぽい能力の対応