世界屠畜紀行 HE WORLD'S SLAUGHTERHOUSE TOUR

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

肉好きなので、事業としての「肉」周辺のことを知れていいかも、と買ってみた。が、長いこと時間かかったな。

一応内容は、タイトルにあるとおり、世界の食肉を加工する現場を巡るルポ。
作者の冷静な視点と、リアルな感じのカットで、世界の「牛さんや豚さんたち」がどのような流れで「肉」になっていくのかを描いております。

同時にただ単に「肉にする過程」って話ではなく、それぞれの国の食肉に携わるみなさんに関する社会的地位とかについても言及しております。

なんか、魚介類だと「魚は刺身の形で泳いでいると思っている子供がいる」とかいうハナシがあって、さらに「家」で3枚におろしたりなんだりで、そうじゃないことを学んだり…みたいなハナシはあるけど、牛豚の類は流石にそういうわけにもいかずｗ　とはいえこういう「肉になる経緯」って見せてないと思うので（最近流行の「工場見学系テレビ番組」でも見ないよね）、勉強になりました。

いろんな意味で、興味深い、という言い方でくくることもできるんですが、やっぱいろいろ「歴史」があるのだな、と思いました。
ただうまいうまいと食うだけでなく、こういうのも知っておくと、より食べ物に感謝したりなんだりするよね。