妖怪ハンター 地の巻

妖怪ハンター 地の巻 (集英社文庫)

妖怪ハンター 地の巻 (集英社文庫)

先日、リメイク作品を読んで面白かったので、未読だった原作を購入。


その昔、夢枕獏氏の作品を読んでいたときにあとがきで作品名を目にした記憶があったり、沢田研二主演で映画になったりとか、微妙に知ってはいたのですが、未見でした。

で、読んでみたら、面白い!
民俗学的な薀蓄と、妖魔的なものの猛威、そして「ヒーローモノ的力押しの退治」ではなく「民俗学的な薀蓄」による「退治」とか。

様々「連想する作品」ってのは多いんだけど*1、おそらく「イザナギの黄泉国訪問神話」みたいな「呪的逃走譚」(三枚のお札)とかをルーツにした作品たちの系譜のひとつって言えるのかな(いい過ぎ?)


ともあれ、展開も雰囲気もすごくよかったので、続きもまた読んでみたいと思いました。

*1:そして、コレはそれらの始祖のひとつだと