新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編

新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編 (FUTABA NOVELS)

新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編 (FUTABA NOVELS)

うお「新」の1巻*1出てから、もう5年か。作者も未完でいいかも(意訳)とか言い始めてるしw ともあれ、出るのはありがたい。


「新」の1巻が「静」だとすると、2巻は一転「動」。


今更だけど、奇抜であった「餓狼伝」の視点はその先見性ゆえ、そして時代の流れもあり*2、マンガやゲームに追い抜かれ、現実にも(様々な異業種交流がされているという意味で)越された感じがありました。つうか、学ばれた・リスペクトされたとも言えるのかな?


で、その先は「死闘」なのだなぁと。


絵のあるマンガではグロすぎる。
もちろん現実でなんかできない。


そして


絵のあるマンガでは想像を狭くする。
もちろん現実は目の前の現象を受け取るしかできない。


だから、文章での「意地の張り合い」なのだなぁと。



そもそも夢枕獏氏の文章はそういう文章だしね。
オハナシと文体がすばらしくマッチしていた、とも言えるかも。



さらに、今回はジャイアント馬場アントニオ猪木が投影されたプロレスラーが戦ってるし。つか、主人公と、もう1名と戦ってるわけですがw



ということで、ちょっと肩透かしだった部分もあった「新1巻」でしたが、「新2巻」はまるまる楽しませていただきました。
「未完でいいかも」とか言わず、続けて、終わらせて、あ、いや、ある意味終わらせず、ぎりぎりまで伸ばして続けて欲しいですw


ということで、この先も期待です。はい。

*1:http://d.hatena.ne.jp/djrtaro/20070110/1168354918

*2:1巻の初版は85年だよ! 

餓狼伝 1 (FUTABA NOVELS)

餓狼伝 1 (FUTABA NOVELS)