猫楠―南方熊楠の生涯
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/10/22
- メディア: 文庫
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南方熊楠氏については名前と海外でも活躍したということと、粘菌学者さんだということしか存じ上げなく、なんとんく古本屋で目にしたので、コレを機に、と手に取りましたが、水木御大の描く熊楠氏が、かなり大胆な描かれ方をしていて、どこまでが演出なの?って感じで、面白くもドキドキしながら読みました。
で、オハナシはといえば、タイトルとおりの「南方熊楠の生涯」。
「自分が興味を持ったことにとことんまでやりぬく姿」というと聞こえはいいが、作中で飛び出るシーンは、
粘菌を培養するために吐しゃ物を家の壁に吐いて利用したり、
アリにかまれてちんこをでかくするために、ありをよせるべくちんこにいろんなものを塗ってみたり、
なんだかすごいのです。
当然、ソレだけじゃなく、留学時代に大活躍したり、地元で大暴れしたり、偉い人にほめられたり、アレコレすごいんですがw その印象が強く、なんか不思議で面白いオハナシでした。
現段階で超高名じゃないことから晩年は悲劇的な部分もありますが、でも、すごい人だったのだろうなぁ、と思います。
面白かった。
また読んでみようと思います。はい。