へうげもの(14)
- 作者: 山田芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/23
- メディア: コミック
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歴史モノの楽しみ方のひとつとして「正史では「このように言われている」ものをどう描くか」というのがあると思います。
で、この作品の場合は、ちょいとふざけた主人公を配置し、「数寄」を軸に描かれているわけですが、もちろん、いろんな武将の描かれ方も楽しみ。
「馬鹿め!」とか「レッツパーレー!」とか言ってる彼とか、ココでは歌舞伎役者っぽくなってて面白いなぁ、とか。
そんななか、今回強烈なインパクトで登場したのが、最近アレコレ話題の島津。
訛りの描き方が半端ないw
今でこそ、標準語というか共通語というか、そういうものが「エリア差」をなくしておりますが、あのころだと、本当に「訛り」が強かったのだろうなぁと思うし。
そこで、ふと思うのは(「へうげもの」の感想から外れちゃうけど)「島津の敵中突破」って、「島津が強い」とか「意地」とかが当然あったと思うけど、将も兵も「こんな何言っているかわからん場所にこれ以上いられるか!こんなところで死ねない!」みたいな気持ちもあったのかな?と思いました。
ということで、作品のトーンは「いい意味で相変わらず」で、歴史モノなので「大まかな結末」は知ってるし、巻ごとの感想が書きにくいなぁと思いつつw 面白いなぁと思うのでした。