ヨルムンガンド(11)
- 作者: 高橋慶太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/19
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 312回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
なのか?
その昔、「一人の生命は全地球よりも重い。」という意見もありましたが、まぁ、昨今アレコレあるし、なかなか、そうは言えないよね。
そんな世界の紛争の真ん中で、ある女性とその愉快な仲間たちが、ある計画を立てました。
それは、それは、とても、とても、魔法のような、それでいて、残酷で、でも正しいようで、二択を迫られたら、もう、そっちを選ぶしかないんだけど、ヨナの気持ちはよくわかる。
知ってる人70万人と、知らない人70万人じゃ、ぜんぜん違うし。
つか、70万人も知り合いいないしw
ああ、言い換えると、知らない間に知らないまま死んでる70万人と、自分が「芯でもしょうがないと判断してOK出して見殺しにしちゃう」70万人は、それこそ全然違うし。
でも、多分そんくらい死んでるんだよね。知らないだけで。
いや、知ってても*1、でも、多分、どの世界でも大変な人はたくさんいるってことで「事象」としては把握できていても「数値的に」把握できてなかったのかも。
ちゅうことで、調べてみた。
日本だけで、死んでる人はちょっと昔は年間100万人〜110万人?
(なんでか?はよくわからない)
世界だと、1日約15万人だそうな。
(こちらも、なんでか?は調べてない)
ちゅうことは
ヨルムンガンド発動したら、
世界規模で約5日分弱(70万人)の
例えば、このGW中に、新聞とかなんだとか見ないで、「知らない間に知らないまま」の時間で、
あるいは、いろんな「芸能ニュース」とかなんだかんだとかに目が言っている間に
「我々の知らない<日常的な>死を代償にして」、例のアレが完成するんです。
その70万人のうちの何割が「戦争によるもの」なのかな?とか「システムカットオーバーのための犠牲になったのか」とか、なんだかんだと、1次的、2次的、3次的、とかとか、わかりゃせんですが。
多分、それが是か非かって、多分、ずいぶんと長いこと答えが出ないと思うんだけど
ココちゃんと愉快な仲間たちは、その「よくわからんけど死んでいくヒトタチ」の母数を圧倒的に減らすことはできたんじゃないかな、と思うと、ありだと思う自分がいます。
なんか、マンガって、知らない世界のドンパチを面白おかしく描いて、スカッとする演出とか、うるっとくるドラマとか、その辺にわくわくドキドキするもんだ(というか、そうあってほしいもんだ)と思う自分がいるわけですが、この作品は最後の最後に(というか、10巻11巻で)、「お前だって傍観者じゃねーんだぜ」、っていわれたみたいな気がして*2、ドキドキしています。
未だに。
どうすべ。
あれでいいのかな?
わかりません。
でも、ともあれ、お疲れ様でした。
ココちゃんも、ヨナも、あねごも、みんなも、作者の高橋先生も! お疲れ様でした!
みんなでニコニコできる平和な世界に生きたいよ。