北神伝綺再読

北神伝綺 (上) (角川コミックス・エース)

北神伝綺 (上) (角川コミックス・エース)

北神伝綺 (下) (角川コミックス・エース 125-2)

北神伝綺 (下) (角川コミックス・エース 125-2)

諸星大二郎氏の妖怪ハンターを読んでいて、なんとなく民俗学系ミステリーを読みたくなって再読。奇しくも、知人との会話にコレが出てきて驚き。この作品が存外メジャーなのか、我々が存外レア属性なのか・・・。


何度も同じこといってますがw やっぱ歴史的な匂いのする作品、というか「そこで描かれていることが常識からかけ離れているハナシ」が好きなんだなぁ、と思いました。


この作品の主人公は、柳田國男の、元弟子。山人の血を引いている、ということで、いろいろオハナシが描かれます。

また、同時に、歴史の授業で習った人たちがじゃんじゃか出てきて、「山人の話が縦糸、著名な人たちが横糸」になって、描かれるんですが、その按配がなかなか面白い。

ストレートな歴史小説や、無双みたいなアレンジ系も好きなんですが、へうげものみたいに「背景に茶道とか、そういうモノが加わる」とか、この大塚英志氏の民俗学作品群みたいに「民俗学系ネタに、著名人が加わる」とか、そういうミックス具合のいいオハナシがやはり好きなようなので、そういうのを、また探してみよう、と思いました。