どうぶつの国(10)
- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: コミック
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とはいえ、前半は対キメラの壮絶バトルの熱血展開。
壮絶ではあるものの、キメラのデザインが特殊だし、どうぶつ側の個々のサイズがバラバラだから、絵をしっかり見ないと、何が起きているのかわからない。
一見人間な小さなキメラが合体して、大きなキメラのパーツになるあたりも、ちとわかりにくかった。
逆に読み込むと、大きいどうぶつも小さいどうぶつも、丁寧に描かれていて、気合が伝わってくる。
つか、このあたりはコミックスじゃなくて掲載誌の大きな誌面で見るべきなのかな?
そして後半は、人間であるリエムと、キメラであるルークの対話による悲観的展開。
弱肉強食の否定から、草・虫以外は地球にとってマイナスという「どうぶつ不要論」は究極だな。
「みみずや、おけらだって友達」なんじゃなくて人間・動物が不要だったと。
終盤のタロウザの回想展開は、切り取って見るとイイハナシではあるが、全体で見ると生物界の構造的な課題は解決されず。
ナウシカ的エンディングなのか? 何か新しい回答があるのか?
見逃せない。