女信長

女信長 (新潮文庫)

女信長 (新潮文庫)

年末年始に嫁の実家(の行き来)で読み倒した、小説群の1つにして、「徳川家康 トクチョンカガン」*1に続く、タイトルで出オチシリーズ第2弾。


タイトルから推して知るべし、な感じで、「なぜ弱小とも言える織田家(信長)が斉藤道三の支持を受けたのか」とか、「なぜ人と違った観点で戦、経済を構築したのか」とかが、女信長の視点も交え語られる、そんな序盤。


そして、「浅井」との意外な関係や、「明智光秀」との邂逅の後、など、さらに信長の感情?情念?とともに、展開。


いろいろドロドロとしつつも、信長の一生全部を完全にトレースして描くのではなく「要所要所をピックアップ」することで、つじつまも妙にあっているし、ことさら「女信長」の面白さが際立つ構成になっておりますよ。


序盤・結末こそ「そんな感じだろうなぁ」と思いつつも、途中途中が意外な展開もあり面白かったです。