恒例のたまった分放出2か月分(汗)前編

ブログタイトルコンテンツなのに、いろいろあって2ヶ月放置…。夏休みでようやく着手…。そんなマンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。


そんなこんなで、いろいろ思うところアリ、対象雑誌が一誌になりました。


掲載時の感想から今現在までさすがに2ヶ月経ってるんで、結構ハナシが進行しちゃったり重複したりているけど、まとめて「今」の感想としてどべべと、参ります。


週刊少年チャンピオン

28号:雨天決行

「鬼さんコチラ」の重本ハジメ先生の新連載。今回も妖怪系集団バトルモノ。
とはいえ、前回は退治される側が多で、退治する側は少、でしたが今回はそのバランスが逆転。
しょんぼり系主人公が能力に覚醒、という流れは前回に同じですが、今回は「覚醒前から異能を発揮」という感じ。悲しいまでの雨男。ですが、その能力を生かして、妖怪?赤マントの生み出す悪の妖怪たちを退治します。


で、妖怪バトルですが、登場する妖怪自体の名前とかは「よく聞くもの」ではあるんですが、その形態やバトル方法、そして馬頭に秘められた力と天空のカギとかは、ちょっとアレンジが入っている感じで、ソコを<ヨシ>とするかどうか。
ただの妖怪バトルよりも「思わせぶり」なのはプラスだとは思うのですが、「食い合わせ」ってのもあるしなあ。


私の場合、やっぱ妖怪バトルというと「ゲゲゲの鬼太郎」とか大人になってもアニメ見てたんで連想しちゃうしw こと、「雨降り小僧」のときってイイハナシだったし、某政治家ゲル氏にそっくりってネタも当時上がっていて、凄く印象に残っているのでw*1 なので、ちと「これじゃない感」は否めない。でも、仮面ライダーが魔法使いって名乗っている世の中だし気にしすぎか。
ともあれ、あえての挑戦(妖怪のアレンジ)であることはわかりますので、この先(すでにいろいろ出ているけど)、お手並み拝見、ですな。



29号,30号,36+37号:弱虫ペダル

すでに今現在は新1年生たちのレースが始まっておりますが、この段階では、箱学での新キャラ紹介を兼ねたバトンタッチエピソード。ビジネスモデル的には、最近テニプリっぽい感じになってて、こういうハナシの作り方でも読者が(つかファンが)ついてくる状況なのだろうなあ、とちょっと覚めた目で見てしまう。


それにしてもキャラの数って、難しいハナシですな。
少ないとオハナシ全体が魅力的じゃないし、かといって多すぎると深堀できないし。
さらに、そのテーマによっても「個性の出し方」って難しい。

最近完結した某大人気ヤンキーマンガは「喧嘩」がテーマだから、キャラいっぱい出過ぎると、個性を出し切れず*2、なんかわかんねーけど、「こいつ! ばけもんか!?」みたいに、みんなに驚かれたらソイツが強いってことでイイノネ、みたいな感じに終盤感じてきちゃったりとかするし。

一方こないだ完結して感想をあげた「スケットダンス」は「学園生活」がテーマだから、キャラがいっぱい出ても「こんなときに彼・彼女はどう動く?」とか「あのキャラとあのキャラが絡んだら?」とか、結構バリエーションが出せるんだよね*3。そう考えると古の名作である「奇面組」なんかは、名前がすでにネタだから、大量にキャラがいても「つかみOK×キャラ絡みOK×季節ネタで展開」みたいな感じで、長期連載するには完成度の高い方法だったのかな、と今言ってて思いついた。


で、テニプリと弱ペダみたいな「スポーツモノ」で「大量キャラを上手に料理する方法」考えてみる。

すが、言わずもがなですが、この「キャラインフレ」に対し、テニプリが取った手は「キャラ+技」。
スポーツモノである以上、誰しも得意技を持っていて当たり前ですが、その「技」を、テニスでありながら男塾並みのエクストリームな技にしてしまい、「テニスをテニスでなくしてしまった代償に大量キャラだけど人気を得る」のはまだ皆さんの記憶にあると思います。つか、次々に強豪が出てきてバトルするって意味でも男塾でしたね。


で、対する弱虫ペダル
状況としては、クライマーとかスプリンターとか言葉は出てくるけど、ぶっちゃけ素人にはよくわからない。
それに、いわゆるマンガ的描き方だと「最終的に根性が何でも解決してくれる」って思ってるトコロに「先に着けば勝ち」って、とてもシンプルなルールなんで、「技」って出しにくい。
で、やっぱり「キャラ」ってなって、「アブアブ」言ったり(あ、悪意はありません)、超ダンシングとか、超前傾とか、超長身とか、二重人格的なアレとか、「極端な描き方」になっているのかな、と思いました。


で、ソレが悪いってハナシじゃなくて、それはとっかかりとしていいんだけど、ビジネスモデルとして似た感じでいい感じになっているからといって、あんまりキャラを「粗製濫造」あるいは「促成栽培」すると面白くない場合があるよ、ってことなんです。
自転車競技は、自分はしないから良くわかんないけど、でもやっぱ「先に着いたほうが勝ち」って、素人から観たらシンプルな決着方法じゃないですか。ソコを「最終的に根性が何でも解決してくれる」から主人公勝つっショ、みたいになっちゃうと、いろいろ感動をくれたこの作品が薄くなっちゃうかも?と思って懸念をしておりました。


で、舞台だアニメだってハナシを聞き始めてから、そんことをモヤモヤと考えていたんですが、最近の「二年の杉元」の活躍を見るに*4、多分箱学は、多少駆け足でも、総北は結構きっちり描くかな?と懸念は薄まっておりますw



31号:囚人リク

脱獄メンバー増加中。ってことで、現在は椿に加え、シローが仲間になりました。
正直「仲間を増やす」のは、基本イイハナシになるんで、いつもの「脱獄ドキドキ感」がないんで、安心して読めます。

でも、妹に会いたい椿に比べ、すし屋を再開したいシローってのが、マジメな性格的にもアンマッチだし、動機的にも弱い気がするんだよな。
で、コレが「気に食わない」ってんじゃなくて、「お前たちは夢を果たせよ」的死亡フラグ*5だったりするのかな、とか悲しい想像をしてしまうのです。


ともあれ、残すところメンバーは3人? 
コレって、炊事場高木と27(ニーナナ)のメンバーが来るのかな? そういえば殺し屋のヒトはどうなったんだっけか?
仲間集め前半はよしとして、後半はちと厳しそうかも?

てなわけで、今後も期待です。



普段書かないくせに、書き始めるとうるさいな俺、つか、夏休みだからかw、てなわけで、後編につづく。

*1:あと、ろくろ首も一般人とつきあったりとかw

*2:いや、途中までは、喧嘩スタイルを描き分けてたと思うよ

*3:うる星やつら的とも、究極超人あ〜る的とも言えるかも

*4:最終的に弟のかませ犬になったりするかもしれないけど・涙

*5:あるいは、「すし屋はジジイになってからでもできる」とかいって犠牲に捕まる〜最投獄とか