ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗

戦隊、ライダーは見ていますが、ウルトラマンはリアルターゲットだったガキの頃のみ視聴。ですが、ビジネス的な興味で購入。


乱暴に一言でいうと、タイトルから連想できる通り「没落記」。
大きな要因はコスト高による自転車操業的なビジネスモデルと、それを看過した組織。


「立ち上げ初期」の状況は「時代的なおおらかさ」と納得はできるんですが、成功以降については読んでいて悲しくなるくらいダメな感じ。


著者の方が冷静に、かつ組織を擁護するように書いているんで「怒り」よりも「憂い」が強く出ていますが、当時の著者の状況に自分が置かれていたら、結構頭に来ていたのではないかと思います。まあ、ただ、登場している人たちそれぞれに意見があると思いますが。



で、結論から言うと、やっぱ読んでいて悲しくなるんであまりお勧めしない。


アニメ制作の現場もいろいろ大変と聞きますが、特撮(つかウルトラマン)の世界も難しいのですな。はふう。