ナナマル サンバツ (6)

高校生クイズ部活モノ。自分の中では「職業モノ・社会見学」的楽しみ方をしてるんですが、今巻はドラマ的熱血要素が強め。


てなわけで、相変わらずのクイズ薀蓄を交えながらのクイズ大会続行中。
さらに、大会も中盤を超す段階になって、ライバル(心)やら、ふ的要素やら、群像劇ならではの要素も盛りだくさん。


で、ふとこの登場人物たちはなんでこんなにも頑張っているんだろうか?と思ったとき、運動系との違いを思いついた。

運動系って、ある程度「生まれ持った才能(体格含む)や経歴(始めた時期)」って結構重要で、「その才能+経歴+努力」で強くなるもんだと思うので、ある程度「自分の可能性の幅(あるいは自分の天井)」ってわかると思うんです。
(例:背が高くて小学校からバスケしてた→強豪校に入って揉まれてなお強くなる→だけど、高校の段階ではある程度自分のレベルがわかる)

でも、クイズって、たぶんそういう意味では「クイズ部に入ろうと思ったとき」からがスタートで(もちろん小さなころからそういうのが好きってのはあると思うけど)、かつ出題ジャンルも様々で、全方位的に学ぶことも難しく、運動系に比べ「努力が結果に反映する度合いが大きい」から、なお頑張ったり悔しがったりしているのかな?と思いました。

とはいえ、運動系だって当然練習したり頑張ったり悔しがったりしていると思うけど、でも、マンガのシナリオ的に「根性」とか「機転」とか「潜在能力」とか<火事場のくそ力>的なもんで大逆転ってのはないわけで、頑張った(学んだ)分しか成長(回答)できないってのがね。*1


そういう「高校生クイズというジャンルそのものの特徴」も、この作品の面白さなのだと思いました。
そんなわけで、続きを楽しみにしています。

*1:といいつつ。今巻の主人公越山の曜日の問題は、<それ>っぽく見えてしまう感じだったけど・汗