こんなに変わった歴史教科書
- 作者: 山本博文
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: 文庫
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カイシャの中学生のお子さんのいる先輩が「今は、1192つくろう鎌倉幕府って習わないんだよ〜」って言ってたのを聞いて、買ってみた。
歳とってくると、いろんなものが「変化する」ことも、それが時間がかかるのがわかってくるし、同時に「定説が覆る」ってのも経験として増えてくるから、状況としては大変納得できる内容でした。
昔、お札で見慣れたあの絵の人物は聖徳太子ではなく、鎌倉幕府が開かれたのも1192年ではなかった?昭和生れの歴史知識は、平成の世にあっては通用しない。歴史の基礎中の基礎、中学校教科書は、この三十年の間に、驚くほど多くの記述が書き改められている。それはなぜなのか?昭和と平成、新旧二つの歴史教科書を比較しながら、その変化の理由=史学研究の成果を楽しく学ぶ。
でも、肖像画系のネタで、「あの人の絵じゃなかった」ってのが結構あったんですが、「人の顔」って結構がっつり刷り込まれているから「今さら別人」って言われてもなあと思うのと、「元々の説の脆弱さ」も驚くレベルでした。
なんか、少し賢くなった気分ですw