こんなに変わった歴史教科書

こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)

こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)

カイシャの中学生のお子さんのいる先輩が「今は、1192つくろう鎌倉幕府って習わないんだよ〜」って言ってたのを聞いて、買ってみた。


歳とってくると、いろんなものが「変化する」ことも、それが時間がかかるのがわかってくるし、同時に「定説が覆る」ってのも経験として増えてくるから、状況としては大変納得できる内容でした。

昔、お札で見慣れたあの絵の人物は聖徳太子ではなく、鎌倉幕府が開かれたのも1192年ではなかった?昭和生れの歴史知識は、平成の世にあっては通用しない。歴史の基礎中の基礎、中学校教科書は、この三十年の間に、驚くほど多くの記述が書き改められている。それはなぜなのか?昭和と平成、新旧二つの歴史教科書を比較しながら、その変化の理由=史学研究の成果を楽しく学ぶ。


でも、肖像画系のネタで、「あの人の絵じゃなかった」ってのが結構あったんですが、「人の顔」って結構がっつり刷り込まれているから「今さら別人」って言われてもなあと思うのと、「元々の説の脆弱さ」も驚くレベルでした。


なんか、少し賢くなった気分ですw