巻頭さん0123

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今週は下記。

週刊少年ジャンプ(7号):アイシールド21
週刊ヤングマガジン(7号):空手小公子 小日向海流
週刊少年マガジン(8号):ゴッドハンド輝
週刊少年サンデー(8号):都立あおい坂高校野球部
週刊少年チャンピオン(8号):バキ



週刊少年ジャンプ(7号):アイシールド21

お話は、高校アメフトもの。パシリだったけど実は足が凄まじく速い主人公が、2人しか部員がいないアメフト部にスカウトされ、正体を隠して部活。仲間も増えて、特訓をし、主要メンバーの念願、そして今やメンバー全員の念願である全国大会出場を目指します。

自分の高校の部員の個々のメンバーも丁寧に書いてたり、ライバルチームも当然細かく描写し、勝敗だけでなく、背景・ドラマも盛り込んでおり、いわゆる「部活モノの王道」なのですが、絵がパースが効いてて躍動感があり、ギャグもシッカリ盛り込んで、さらに「漫画的アンリアルな描写」と「スポーツ(戦略)としてのリアルな描写」が上手に織り交ぜられているあたりがドキドキワクワクを生み出します。部活モノ好きとしては両手離しで褒めちゃうマンガです。
(以上、過去の巻頭さんより引用・汗)

で、今回は「アニメ化」ということで、巻頭ポスター状態で、今までの対戦相手を含めたキャラ大集合のカットもあり、村田先生はかなり大変だったのではないかと・・・(でも、前にやった「ウォーリーを探せ」よりは楽か? ←でも、この仕事もスゴイ楽しかった的な感想を書いていたような)。現在は、マジで五分五分の相手と対戦中。「高さ」を武器とする相手に「パワー」「スピード」で勝負をかけますが、うまくいくのかな? ハラハラドキドキ。そして今週は、邪悪にして華麗な部男、ヒルマも大ゴマまで登場。今後活躍するのかしら?とか、その辺もワクワク。
前回の巻頭さんからあまり進んでいないので、書くことも多くはないですな。


週刊ヤングマガジン(7号):空手小公子 小日向海流

空手(総合も?)モノ。元体操選手の大学生が空手部に入部。みるみる実力をつけて、空手界にデビュー。現在は廃部の憂き目に会いつつも、大会に出場し名を売ります。現在は前述の大会の勝ち抜き戦で、へたれだった仲間(葉山)が見事「カウンターの天才」として開眼!! 誰も予想し得ない「二人抜き」を果たしますが、三人目は一筋縄ではいかないようで・・・
(以上、過去の巻頭さんより引用・加筆)

で、今回は連載200回ということで巻頭さん。私的には盛り上がりは「超へたれの葉山がスゴイスキルを身につけた!!」ということで先週くらいがピークだったんですが、物語的には、「相手である謎の外国人選手の正体」は、それを上回る「グレイシアン柔術の天才児」だったのだぁー!!! というところで盛り上げ、主人公につなげたいのだなぁ、と思いました。
格闘技が好きでたまに観戦などしますが、この作品は「リアル路線(でも微妙にマンガチック)」と、「格闘モノ」でも「はじめの一歩より」な感じです。


週刊少年マガジン(8号):ゴッドハンド輝

医療モノ。若手のお医者さんが現場でイロイロ学びながら、素晴らしい先輩たちを目標にがんばります。タイトルにある「ゴッドハンド」とは、「ちょっとした違和感」で「本当の患者さんの状態を見つける=完全に治療をする」というあたり(め組の大吾:医療版)にあったのですが、最近はその能力の登場は少なめで「政争」モードです。

で、その「政争」モードで、巨大な資本を持つ「四瑛会」が、主人公が働く地域に進出。主人公が勤める病院で働く主人公や仲間をスカウトするために、救急車の流れをコントロールして、主人公の病院に救急車がいかないようにしたり、近隣のお医者さんに高価な医療器具を貸したりで、圧力をかけます。
まぁ、患者としては「キッチリ治療してくれたら誰でもいい」ってのは確実にあり、街医者ですげーイイ機械もってたら、そりゃあ嬉しいですよ。得した気分。
ブラックジャックによろしく@モーニング」とか「ワイルドライフ@サンデー」とかは、「大学病院の変なところ」をネタにして、特殊な環境・特殊なドラマを描いて、感動したり驚いたり、嫌悪したりしますが、その方がまだ「読者兼患者」としては「やっぱ大学病院てそんなもんだよねー 行かないようにしよー」、ですむんですよね。ブラックジャックにしたって「モグリの無免許医師」で「高額な報酬を求める」ってところで、「立脚点は悪者」だから、いろんなこと(物語)ができたと思うし。
で、この「正義感あふれる街医者モノ」って、その辺が難しいかなぁと。一時期ほど初期設定である「ゴッドハンド=主人公の素晴らしい能力であると同時に、その他の医者のミスを前提とした能力」が少なくなったのもそのへんがあるのかなぁと、邪推したり。ともあれ、この物語、今後どう見せてくれますかのう? 

週刊少年サンデー(8号):都立あおい坂高校野球部

こないだ連載が始まったばかりの高校野球モノ。初回では、小学時代に同じ野球チームにいた仲間が、それぞれ名のある選手として、旧少年野球のコーチ(女性)が監督を務める都立高校(=甲子園を目指すのにもっとも適していない環境)に集まります。
しかし、東京で甲子園に行くには「有名選手を集めまくった私立高校」に勝たないといけません。そんな環境の中、小学時代に同じチームにいた1コ上の先パイが「甲子園で優勝した高校のエース・都内最強の高校生」として登場。今後きっと強敵として立ちふさがったり、対決したりすると思うんだけど、まだソコまで描かれていません。今回は「昔コーチで今監督である女子の周りに集まってきた主人公たち」と、感情的思い出的にまったく対立・否定する立場としてその先パイが登場します。主人公たちは怒ったりなんだりして、とりあえず「ライバル設定完了」というところまで、でした。


週刊少年チャンピオン(8号):バキ

きっと「はてなのリンク:バキ」が詳しく説明してくれます。世界各地のツワモノどもが、己の全ての力、技を出し切って闘う、超格闘モノです。現在は、主人公の父で、地上最強の生物である「範馬勇次郎」VS中国拳法で最長老にして最強のじいさん「郭 海皇」のバトルです。
先ほど週刊ヤングマガジンで登場した「小日向 海流」が「リアルマンガ路線→はじめの一歩路線」だとすると、この漫画は「リアリティの演出をしながらもやっぱマンガ的→白土三平路線、コータローまかり通る路線、真島くんすっ飛ばす? リングにかけろ+ちょっとリアリティ?(って、説明が難しいな。バキはバキだしな・・・)って感じなのです。

まぁともあれ、サックリ感想を言うと、誰がこようが「勇次郎は負けない」と思います。はい。


★★総評。
今回はスポーツモノが多くなりましたな。「あおい坂高校」はまだ「設定説明段階」で、わかりませんので除外。
アイシールド21」は文句なしにオススメ。全巻読んでいただいた方がいいかも。オススメ理由は前述。
「小日向海流」は、ある程度格闘技好きでないとわかりにくいかな? と思うので、格闘技好き限定でオススメ。
で、「バキ」は、格闘技好きじゃなくても「エンタメ」として十分楽しめます。でも、最近ちょっと「ケレンミ」が足りないような気がしていますが、今週の最終コマは「何をしてくれる? 勇次郎?」(ちょっとJOJO的w)と思い、ドキッとしたので、これまた「全巻読むこと」をオススメ。(つーか、ココ見るみなさんは既読か)
「輝」は、今回の課題(資本に対する対応・・・M.I.Qの今のシリーズは見事失敗したと私は判断しましたが)をキッチリ描けたら、少年マンガから「ブラックジャックによろしく」を上回るモノになる予感がありますが(褒めすぎ?)まだわからんので、、今回は「アイシールド21「バキ」にかなうほどではないと判断。

結論、「アイシールド21「バキ」の両作品をオススメします。

てなことで、次週。では、また。