巻頭さん0504

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。

週刊少年ジャンプ(21・22号) ONE PIECE
週刊ヤングマガジン(21・22号)女神の鬼
週刊少年サンデー(22・23号) クローバー
週刊少年マガジン(22・23号) さよなら絶望先生
週刊少年チャンピオン(22・23号) 「バキ」


ONE PIECE(ワンピース)

いわずもがなの海賊モノ。あらすじはリンクを。現在は老朽化した船に変わる新たな船を求めてやってきた造船島でのひと波乱。超兵器の設計図を巡って、船大工、解体屋、政府の諜報機関、大津波(これだけ自然災害ですが)などが入り乱れ、混戦中。エピソードは感触的に中盤を超え、いよいよ「ルフィ一派VS諜報機関」という最終対決モード。


女神の鬼

BADBOYS、莫逆家族などの作品の作者、田中宏氏の新連載。舞台は「広島」、属性は「ヤンキー」、テーマは「王国を作る」ということで、BADBOYSの3部的なポジションかしら? と思いましたがどうなんでしょ?


クローバー

KATSU!、H2、タッチなどの作者あだち充氏の新連載。バッティングセンターの四姉妹と、スポーツ用品店の主人公男子を巡るお話。主人公男子はその四姉妹の同年の女子に好かれている様子ですが、彼女がもてるので困ったこともあるようで。テーマはいつもながらの野球な模様。


さよなら絶望先生

勝手に改蔵久米田康治氏の新連載。南国アイスホッケー部から、改造ときて、新編集長の方針に合うとか合わないとかで打ち切りだなんだという噂話もありましたが、ライバルであるマガジンで連載。内容はもちろん「改蔵」風の風刺?っぽいもの。改蔵に慣れてる人は違和感なく読めるかと。


「バキ」

いわずもがなの格闘モノ。詳しくはリンクで。現在は主人公の恋のライバルとして名乗りを上げたボクサーが、主人公を巻き込むべく、他の格闘家とバトル中。(って、前の巻頭さんの原稿そのままコピペしてます。バキの巻頭さん回数の多さがわかりますな)



★★総評
GWでマンガが出ないから新連載OR超人気作品を当てた、という感じでしょうか? 各誌豪華な布陣。今回の作品はおおむね好きな作品・作者ということで、それぞれイイトコロをさくっと紹介して終わりたいと思います。

まずはワンピース。今回のエピソードは「冒頭」の「仲間割れ(別れ)」でけっこうあちこちに波紋(コホォォォォ←違)を呼んだ様子でしたが、そのうちのひとつは解決。恒例の「感動昔話」も終了し、ほぼ「?なネタ」が解き明かされ、あとは「敵:政府の諜報機関」から仲間を奪還するだけ、という状態(ああ、でももう1つの仲間割れネタを解決しないとだけど)。ここまでくれば、あとは「追いついてバトル」というシンプルなところまできましたので、安心して楽しめる感じです。あとはもう突っ走っていただければと思います(とはいえ、やはり「もう1つの仲間割れネタ」の処理のしかたいかんではまた波紋を呼ぶんだろうなぁ)。

女神の鬼は、(BADBOYS〜グレアーに続く)BADBOYS「3」の匂いもしますが、まだわからんです。冒頭に「島」という単語も出てきたので場所的に広島市周辺ってわけでもなさそうな気もするし、「鬼」の話も、なんか子どもをバキバキにしばいて、なんか特殊な設定っぽいし、(特殊だよね?)、「極楽蝶」「廣島連合」って単語が出てくる感じでもないような気もするし。
ともあれ、グレアーあたりから「生まれ変わり」とか、ちょっと普通のヤンキー抗争モノから外れた要素が入り込む傾向があるので、これもその1つなのかなぁとか思うこともありますが、いかんせんまだ1回目。BADBOYS「3」かどうか、なんて野暮なことは気にせず作品を楽しんでみたいと思います。毎週連載だし、確実に楽しそうではあるしね。

あだち充作品は、何かを書きたてるほど好きではないので、割愛。

そして、改蔵、もとい絶望先生ですが、いっちゃえば改蔵なので「ようこそ戻っていらっしゃいました」で、終わりでもいいんですがw あとは現在2名のキャラ以外にどう増えていくか、という感じでしょうか? 前にも書きましたが「何を期待されているか」がわかった上での移籍だと思いますので、素直に期待して毎週を楽しみにしたいと思います。
といいつつ、問題は、この「絶望先生」ではなく「マガジン全体がつまらん」ということなんだよな。

最後はバキ。既知のキャラ同士が対決する、いわゆる「夢の対決」というのは読者をドキドキさせるものですが、今回はできレースに近いものを感じており、ドキドキしません。つーか、アライを持ち上げるあまり、過去のキャラの価値を下げているような気がしないでもないです。全員ギロロ、みたいな。