面影小町伝

面影小町伝 (新潮文庫)

風流冷飯伝シリーズ？というか米村圭伍氏・新潮シリーズの３作目。これもまたなかなか・・・。こないだの出張で再会した「旅行系・佐賀SAGA」でいっしょに行動した落語好きのOくんにもオススメしてしまいました。

2作目「退屈姫君伝」で気づいた「登場人物がかぶってる」というところもシッカリ踏襲。しかし、文体、ノリはちょいと違った感じで、さすが３作目、というところか。これまでの「落語ライクなぼんやり会話」もないではないですが、むしろ全体を流れるのは同じ寄席でも「講談」というか「人情モノ」というか、ちょいと重め。
それはそれで「緊迫した話もいけるんだ（まぁ「ぼんやり」の方が難しそうだし、そう考えると当然といえば当然だと思うのですが）」と思ったり。

あまり言い過ぎると「冷飯伝」すら読んでいない方になんなんで、この辺で。でもおもしろかったです。「ぼんやり以外」でもありです。あり。ではアリアリアリアリアリアリデベルチ!!

■蛇足■
ご存知の方は今更ですが、例の彼女の情報？です。

http://www.ne.jp/asahi/hon/bando-1000/tam/tama/tjo/j014/j014t.htm
http://edo400.net/history/index.jsp?PID=1310&CID=26
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/gallery/ukiyoe/ukiyoe_1_02.html

へー知らなかった。人生日々勉強ですな。