覇-LORD(2)

覇-LORD (2) (ビッグコミックス)

覇-LORD (2) (ビッグコミックス)

私的にゴールデンコンビであるいつもの2名の自称「超【三国志】」も2巻め。ココ最近のネオネオネオ・・・三国志作品群の例に漏れず、オリジナリティを発揮しておりますが・・・


シナリオ的には、この作品の最大のポイントである「外国人の劉備」という特性も出して、ゴールデンコンビの過去の作品にも通じる「胸のすく常識破り」をおもしろく展開しているのです。

が、しかし、なのです。何が「しかし」なのかというと「絵」です。
三国志ですから、当然登場人物は今後ガシガシ増えていくと思いますが、早速、池上御大の絵は「鎧兜つけちゃうと見分けがつかない」あるいは「見分けやすいようにしようとしたがゆえの珍描写」が散見する状況になりつつあります。3兄弟+趙雲(←でもやっぱり珍描写)はともかく、曹操は、ちょっとわかりにくいし、呂布にいたっては、ヘンな外人のコスプレ状態。(いや、塀内版三国志:覇王の剣もある意味「変なコスプレ」なんだけど、絵が劇画タッチな分ね)真三国無双的な「ゲームキャラ」としての描き方も、アリだと思うのですが、その辺はどうなのでしょうか? 
「めがねもない」「髪形も個性がない」と思われるこの時代で、描き分けがこの先どうなるのかがちょっと不安ですが、とりあえず静観しつつ続刊を買いたいと思います。
シナリオはおもしろいのですよ。「武論尊テイスト×三国志=一筋縄じゃない」てな感じで。念のため、ソコはフォロー。