失踪日記

失踪日記

失踪日記

すげーガキのコロに、秋田書店のコミックスの巻末のほかのマンガ紹介にゼッタイ出てたり、週刊少年チャンピオンで連載してたり、ななこSOSとかあった気もするし、というある意味大御所の吾妻ひでお氏のドキュメント?モノ。どっかでスゴイと言われていたのと、とり・みき氏が褒めていたので買ってみた。


ノリとしては「売れっ子漫画家だったのに●●」というギャップを楽しむという前提で読むおもしろさもあると思いますが、それがなくてもおもしろいお話でした。嫁さん、人気作家だったダンナがこんなになったのにキッチリ面倒見て偉いよなぁとも思ったり。

そういうギャップを抜きにしても、「電波少年の旅行系企画」とか「うるるん」に見えた<なんとなくしか知らなかった外国の生活や習慣を細部まで正確に知る感動>」に近いものがあるかと思います。
自分も野宿で日本中旅したりして「どんなにみすぼらしく他人の目映ろうともあまり気にしない、自分がよければ別に・・・橋の下でテント、とか」的なことをしてきたり、さらに上を行く人々(季節巡回労働者の皆様・・・与作じじいとか、今何してんだろ?生きてるのかなぁ?)に会ったり、話を聞いてきましたが(遠い目)、それはそれで「金」を持ってたしなぁ、とか思うと、頭が下がります。
でもやっぱ、「感動の種類」としては、「いわゆる<苦難を努力で乗り越えた>感動」という「吾妻氏」の行動がどうこう、ではなく「そういう世界があることを知ったこと/知らなかった自分」にFBされる部分が多いような気がします。世の中いろんな人がいるし、いろんなやり方で生きていけるんだなぁと思います。人生日々勉強なのですな。ということでオススメ。