火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)

ドキュメントモノ。家にあったので読んでみた。副題のとおりのお話。


確かに奇妙な人物が登場するこの作品ですが、マンガや小説の延長の感覚で読んでいると、なんとなくこの人たちを、普通に<何かの作品の登場人物>的に捉えてしまうこともしばしばあり、「なんかフツウ」とか思うのですが、「あ、いやいや、この人たちは今もがんばって地球のどこかで生きているのだ。そんな風に言ってはイカン」とか思ったりすることもありました。
コレを読むと、人間て(というか生物)って、本当にメカニカルなものなのだなぁと思います。自我とか自己実現とか夢とかあるけど、やっぱそういうのも幻想というか、生きる力を脳とか神経とかその辺が適当に「妄想」させているのかなぁとか思っちゃいました。