怨鬼の剣

怨鬼の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

怨鬼の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

最近のお気に入り鈴木英治氏の「(頭の大きい)勘兵衛シリーズ」2作目。


主人公の造詣がほかの作品と比べ、一般人ぽい、と以前書きましたが、剣の腕が上達してきた感もあり、ちょっと距離感が出ました(あいつ、小学校のころは一緒に遊んでたのに…的な)。
そして作品としても過去に読んだものと比べ、(初期の作品だから?)ミステリの入り組み具合もちょっと複雑で必然的なちゃんばらも多め。比較的話がシンプルでキャラ描写に重きを置いたと思われる「手習い重兵衛」よりは複雑な印象がありました。
しかしそれでもきっちり筋が通っていて(当たり前ですが)戦う相手のタイプも様々で面白いです。今年の年末はこの連作を読み進めようと思います。期待。