板垣恵介の激闘達人烈伝

板垣恵介の激闘達人烈伝 (徳間文庫)

板垣恵介の激闘達人烈伝 (徳間文庫)

バキの板垣氏の格闘技の達人のレポート。電車とかで軽く読めるかなと思って購入。


ともするとトンデモ本という感じにもなるかなぁと思いつつ閲読。読んでみると、強いとか弱いとか凄まじいとか「技云々」の話だけではなく、「武に対する姿勢・考え方」の話も盛りだくさん。その内容が凄まじい。ほえー、と関心しながら読んでおりました。
しかし、読んでいるうちに、「負けない」とか「どう稽古をするか」とか「ダメージを減らすために」ってことは、すごく「マーケティング」とかの話にも近い感じもしてきて、そういう観点も併せて読んで、すごく面白かったです。

例:試技の際、前の人の演目である「氷柱割」の水が床に残ってて、うまく試技ができなかった人に対して「いつも床に水をまいて練習しないお前が悪い」、という達人。

また、最終章の内容も面白かったです。達人たちに会った後の作者のモノローグ展開なのですが、「格闘の話」「プロレスの話」「感動の話」、かなりの部分で共感できた気がします。バキとか格闘技が好きにな人にはオススメかも。