0212

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。

週刊少年ジャンプ(10号):ツギハギ漂流作家
週刊ヤングマガジン(10号):新宿スワン
週刊少年サンデー(10号):ワイルドライフ
週刊少年チャンピオン(10号):元祖!浦安鉄筋家族


ツギハギ漂流作家

ジャンプの新連載。端的に言っちゃうと「「ハンター×ハンター」風の世界観×「ワンピース」風の作画・主人公」と、もう「ミモフタモナイ」のですが、まぁ冒険モノってことで。


新宿スワン

風俗のスカウトさん*1のお話。新人だった主人公にも後輩がつきました。


ワイルドライフ

熱血獣医モノ。とはいえ、動物にかかわらず、人間についても最新?医療データなどを紹介することもある(医療系のブレーンもしっかりついている)。今のシリーズも「墨を食べちゃう女子」が軸。


元祖!浦安鉄筋家族

つい先日も巻頭さんで、紹介したので、それのこぴぺで
ドタバタギャグモノ。ドリフ的ギャグというか、王道ギャグというか、体当たりギャグというか、そんな感じ。今回は、バレンタインネタで、また懐かしのキャラが登場。



★★総評

今回は、突っ込みどころ満載の「ツギハギ漂流作家」から。
「先人のいいところを適宜オマージュする」というのは若者の特権ですが、この段階で、この媒体(ジャンプ)で、新連載させちゃうってのは「編集部」としてどうなのかなぁと思いました。
さらに、オマージュして「拡大」するならまだしも、軸を「本」に限定することで「ハンター」の世界観より「矮小」しちゃってるし、編集者がいないとダメ=編集者がいればよい=仲間は一人でOK、ということで、これまた「ワンピース」より「矮小」しちゃって…。
武器(この主人公の場合は傘ですが)という切り口で今後に期待させる要素も出してますが、これまた「矮小化」が否めません。
たしかに、何でもかんでも「スタンド化」してしまっていた(いる)バトルモノ風潮も手放しでOKとは言いがたいですが。
てなことで、「風呂敷広げるお話大好き」な私としては、冒険モノのくせに、志低いぞ、と感じまして、現段階ではあまり評価しません。
今後、どう化けるか、に期待したいと思います。


新宿スワン」は、連載当初、そういう商売があることをしらなかったので、単純に「知識吸収」という観点で面白く読んでおりました。そして「新宿を舞台に」っていうと、腕っ節や権力でのしていくピカレスク風展開が多いですが、コレは「スカウト=相手の女性がいて始めて成り立つ」ので、その辺も「腕っ節がただ強けりゃいい」ってわけでもなく、また「バックにいる「組」との関係(当然逆らえない)」というあたりがリーマン的に共感する部分があったりw
その後ドラマなども混じりつつ展開され、青臭さも感じつつも、それなりに読んでましたが、ここへきて急展開。これはこれでありかなぁと思います。途中の「青臭いところ」が気にならなければオススメ。


ワイルドライフ」は、(というかサンデーの伝統芸は、というべきか?)少年漫画の王道的展開をしつつ、奇妙な部分も残している作品。
この作品の場合はブレーンに医療の本職の人がいるせいか、獣医モノといいつつも「食品の危険さ」とか、今回の「異食症」とか別のメッセージも発信してて面白いです。
蛇足:ココ最近サンデーがすっげー面白いってわけじゃない、という感じなのですが、こういう奇妙な作風(ジャぱんとかも)の作品があると、なんとなく買ってしまうのです。


そして「元祖!浦安鉄筋家族」は奇しくも前回巻頭さん登場時と感想の方向性は同じ…
「今回はイマイチ。旧来のキャラは「パターン」が固定化しつつあり、ある程度予想されるのですが、先日の「花丸木の脱ぎ技×雪」というような奇跡的なネタ的ケミストリー(化学変化だっけ?w)が起きるのも事実。
しかし、今回はありませんでした。残念。」


てなことで、今回はワイルドライフがよかったです。

*1:女性を風俗のお店に紹介したり、既にその手の店で働いている人をほかの見せに紹介したりする仲介を行う