狼の領分

狼の領分 (新潮文庫)

狼の領分 (新潮文庫)

良くも悪くも私の好きな花村節でした。


よく言えばいつもどおり楽しめました。悪く言うと想定内で驚きはなし。
不良(というには安易に人を殺したりしすぎですが)中年の淡い恋+濃い暴力。魅力的な登場人物たちと、メリハリの効いた展開とあっけない死。
エロ描写が多く感じるのはモトが雑誌連載だったりしたのかな?

「鬱*1」で、なんか違和感を感じて、それ以降花村作品からは離れていて「なで肩の狐」の続編と言うことで買ったのですが、解説を読むとなにやらシリーズを描いている模様。時間があれば読んでみようと思います(←そんなに乗り気ではないw)

*1:

鬱 (双葉文庫)

鬱 (双葉文庫)